クィア・スタディーズをひらく 2

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クィア・スタディーズをひらく 2

  • ISBN:9784771035607

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内容説明

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クィア・スタディーズの現在地を知るためのシリーズ 第2巻。同性婚がゴールとされることで隠蔽されるものは何か。結婚制度の政治性をあぶりだし、異性愛主義的家族規範を問いなおす試み。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

カモメ

3
60年代以降の女性同士の結婚記事には、当人たちが従来の男女役割を踏襲していたり、取材側にステレオタイプがあったという特徴がある。また子どもがなく一般的な男女より強い愛情による結びつきとされたり、入籍(養子縁組や妹となる)という言葉が多い。婚姻届を出していないから結婚とみなせないとは書いてなく、内縁関係が多かったからと推察される。専業主婦を優遇する制度が導入されていったのが80年以降というのも家族の在り方に関係しているのであろう。そのほか、天皇制自体が性差別や異性愛主義を内包するという指摘も興味深かった。2022/08/20

regacian

1
同性婚が議題の中心にある巻でした。同性婚によるマイノリティの一部の障壁の解消という側面は認めつつも、既存の結婚制度の妥当性を自明化している点を批判的に検討する章が多めです。結婚制度が異性愛主義の根幹であり、強く経済的・政治的な装置であるかどうかを議論し、同性婚によって結婚の持つ男女格差・経済格差の問題を不可視化する危険性を検討する菊地の章は特に勉強になります。アメリカでの抵抗運動の流れをスケッチする志田の章も丁寧で、天皇制に埋め込まれているジェンダー観・格差の問題を議論する堀江の章も面白かったです。2024/09/29

xxx

1
・日本の国勢調査に同性カップルが想定された質問がないのは問題だろう。同性カップルは日本にいない、とでもいうのだろうか ・クィアと空間の話。ゲイたちはかつて公園や公衆トイレなどパブリック・スペース(異性愛空間)のただ中にプライベート・スペース(クィア的空間)を構築していった。その転覆性からネオリベ的ヘテロノーマティブな空間を批判する ・同性婚が総じてプラスの面を持つわけではない。クィア間の経済格差を透明化してしまったり、カップル規範を強め新たな「ノーマル」を押し付ける形になる→2023/01/27

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