クィア・スタディーズをひらく 1

個数:1
紙書籍版価格
¥2,530
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

クィア・スタディーズをひらく 1

  • ISBN:9784771032002

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

クィア・スタディーズの現在地を知るためのシリーズ 創刊。「クィア」という視点で世界を眺めたときに、私たちは何に気がつき、誰と出会うのか。「LGBT」「セクシュアル・マイノリティ」という言葉が日本の文脈で広まっていった過程でとりこぼされてきた問題を掘り起こす試み。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

崩紫サロメ

15
「クィア」はもともと異性愛規範から逸脱した人々への侮蔑的な呼び方であったが、性的マイノリティの包括的な総称、またLGBTという枠組みに当てはまらない(当てはめたくない)人々に対して用いられるようになっている。そういったクィア概念について様々な角度からアプローチする入門書。男性同性愛者と女性同性愛者の非対称性、クローゼットかオープンか、クィア映画祭からみるコミュニティのあり方、パトリック・チャンのクィア神学、白人/非白人という軸から見るクィア、中国のLGBT……など様々な視点が提供されている。2021/04/28

カモメ

4
クィアは包括的な意味合いがあり、個別のセクシャリティの抱える問題を見えなくしてしまっていますが、個別に抱える諸問題を解決した後に目指すべき形なのだと思います。カテゴライズによりマジョリティ、マイノリティを生み出す事で、異性愛規範を問いただすことなくマイノリティのみを変えようと強いてしまう危険性がありますが、それを乗り越えるのもクィア概念なのだと思います。また、LGBTが経済的に利用される事の問題点の指摘が興味深かったです。2020/04/19

ぽむら

3
入門書として最適だと思う。特に序章は多様なクィアスタディズの大枠を分かりやすくまとめてある印象。イシューも割と幅広くカバーされており、ジェンダーの非対称性、資本主義や地域間格差、複合差別なども、分かりやすく、かつ良く取り込まれていて、概観出来る。より深く知りたければ、参考文献をさらに追って行けるようになっており、良書だと思う。ただし、LGBTって何?という段階の場合は、別の基礎本を読んで抑圧の感覚を掴んだ上で、本書を読むとより抑圧の構造を立体的に理解でき、適切に学びを落とし込めると思う。2019/11/26

regacian

1
クィアといった時、それはLGBTの枠から排除されるものの内包や、その枠組みの解体が含意される。本書では女性同性愛コミュニティ、アメリカで多重に抑圧される人々、信仰とSOGIが一致しない人など、LGBTの議論では不可視化されがちな点にも光をあてる。青年の家裁判に対するコミュニティからの批判への考察から、寛容という言葉・認識の持つ抑圧性まで議論する風間の章は特に面白かった。また、教育におけるSOGIの扱いから、マイノリティの可視化や啓蒙自体が当事者の外部化と排除の構造を持つことを考える渡辺の章も特に面白かった2024/08/10

xxx

1
テーマが多岐に渡っているので個人的に面白かった点をコメント ・日本のレズビアン・コミュニティの発展におけるフェミニズムと「タチ」の対立やレズビアン分離主義とバイセクシュアルの緊張について ・府中少年自然の家裁判のゲイ側からの批判→「ゲイの処世感」クローゼットの特権 ・アジア太平洋系アメリカ人クィアのアクティヴィズムについての紹介2023/01/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14540365
  • ご注意事項

最近チェックした商品

 

同じシリーズの商品一覧

該当件数3件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす