内容説明
将軍家の娘・ゆめ姫は、側用人池本方忠の屋敷に居候して、憧れの市井の暮らしを楽しんでいる。そんなある日、若い女性が、井桁に下がり藤の家紋が入った懐剣を差し出し、“わたくしの恨みを晴らして下さい”と乞う白昼夢を見たのだった……。嫁入り前の心優しき姫が、不思議な力で市井でも、大奥でも悪を次々と裁く、傑作時代小説。「余々姫夢見帖」シリーズを全面改稿。装いも新たな「ゆめ姫事件帖」、待望の第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
95
ゆめ姫事件帖「神かくし」2巻。サラリと読むことが出来て良いですね、信二郎と許嫁の一橋慶斉、ゆめ姫さんの恋の行方はどうなるか。2017/10/15
優希
45
面白かったです。ゆめ姫が自由気ままに市井で過ごしているのが微笑ましいですね。そんな折に見た白昼夢。ゆめ姫が見る夢から事件が解決していく。出来過ぎなような気もしますが、それでもサクサク読めて楽しかったです。2023/09/09
エンリケ
33
シリーズ第２巻。徳川将軍の末姫が夢の中で会った亡者達を成仏させる為に奔走、という筋書きは前回通り。しかしその力は強くなった様で、サイコメトラーの片鱗ものぞかせる。物に触るだけでそこに込められた想いを感じとれるのだ。些かその万能ぶりにご都合主義を感じてしまうが、お話自体は優しい内容。そして純粋で一途な姫の行動力が微笑ましく描かれる。事件自体は痛ましいが大奥や江戸市中の情景を堪能できる。短編集という事も有って気軽に読む事が出来た。それにしてもこの姫、どうも二人の男性に心惹かれた様子。今後の成り行きが気になる。2019/02/05
ううち
9
第2弾。時代モノのラノベといったところかな。1巻を読んでだいぶ空いてしまったけど、テンポ良くサクサクと読める。表紙絵がカワイイんだよな。2020/10/16
にゃんころ
9
シリーズ2作目。読み慣れたせいか前作よりスムーズに読めた。取り扱う事件はやはり残酷なものが。そりゃ恨みや無念を引きずってさ迷いたくもなるだろう。そして色恋知らぬ姫様は自分の気持ちが定まらず、気づかぬ想いに首を傾げる。さてどちらを選ぶのでしょうね。2017/09/30
