内容説明
検屍から謎を解く! 人生に絶望した少女が破天荒な天才少年とバディを組む、中華×ミステリー×ラブコメ?
1042年の北宋。
17歳の許紅花は、名医である父の許希について戦場で医者として活躍していた。
しかし怪我がもとで右手に震えが残り、戦場にも赴けず、実家の医院を手伝うこともできず、引きこもりとなってしまった。
ある時、紅花の姉が依頼を受けた検死に代わりに行くことになる。
検死のために向かった妓楼で、髑髏を抱えて罵詈雑言を喚き散らす少年、高九曜――人呼んで「髑髏真君」と出会う。
この出会いが、紅花の運命を大きく変えることとなった――。
口が悪く我儘で皆に疎まれているが、頭脳明晰で一回観察しただけで色々なことを見抜いてしまう九曜。
そんな九曜に振り回されながらも、彼の聡明さや心の機微に興味を持っていく紅花。
九曜も自分を拒絶しない紅花に興味を持ち、自分の主治医にしようと猛アタックする。
さらに許希の弟子、劉天佑からも言い寄られる紅花……。
果たして紅花の選ぶ道は?
紅花と九曜が辿り着く真相とは!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
45
検屍先で紅花は口の悪い美少年九曜と出会い、行動を共にするのみならず、容姿端麗頭脳明晰の天佑にも出会います。この三角関係にドキドキ。もう少し検屍の場面も欲しいところでしたが、恋愛絡みの物語としても読めますね。2023/08/09
よっち
27
北宋の時代。父・許希と一緒に軍医として従軍し、負傷して右手に震えが残ってしまい引きこもりとなっていた許紅花が、姉の代わりに行った検死で髑髏真君・高九曜と出会う中華ミステリ。検死のために向かった妓楼で出会った髑髏を抱えて罵詈雑言を喚き散らす高慢な少年・高九曜。妓楼や後宮での不審死を一緒に検死しながら、彼の聡明さや心の機微に興味を持ってゆく紅花。九曜や許希の弟子・劉天佑からも興味を持たれる状況で思わぬ窮地に陥る展開で、一つに繋がる事件を九曜たちと解決した先に見出した彼女自身の思いがなかなか印象的な物語でした。2022/04/15
tomtom
13
なんだか中途半端。検死のシーンはほぼないのは残念。九曜も天佑も謎が多過ぎだし、天佑の求婚が父親の地位だけしかみてないからと言いつつちょっと気になっちゃうのもつまんないな。2023/09/10
きょん
12
医師である父と戦場に赴き負傷したトラウマで手の震えがコントロールできないイップスの様な状況に陥っている紅花。姉に変わって検死に赴いた先で出会った、腕に髑髏を抱え毒舌高慢ながら鋭い知性を見せる高九曜と出会い事件解決に臨んでいく。正しく検死をしたら犯人と疑われたり、打合せなしで証拠を掴むため囮になったり、登場人物たちの行動に色々ツッコミたくなる。2022/05/03
ホシナーたかはし
6
「後宮の検屍女官」の劣化版2022/05/18