内容説明
王女リザは女官長の不在をいいことに、読書三昧の生活を楽しんでいた。だが、クシー領視察中のアニアからもたらされた“グリアン国王がリザとの縁談を望んでいる”との一報により身辺は一変。王太子付き武官のティムを護衛に回され、いきなり警護を厳しくされてしまう。アニアがグリアンからの特使を案内する一方で、厳重な警護を受けながらも見えない敵に命を狙われるリザ。何も知らされずにただ守られるだけの立場に不満を抱いた彼女は、攻勢に出るためのある提案をティムに持ちかけるが……? 冒険活劇ありロマンスあり、宮廷ガールズ・ストーリー第三幕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すがはら
15
面白いけど薄味かな。読んでてストレス無しなのは良い。事件が色々起こるけどずっと落ち着いたテンションで書かれている感じで、こちらも気分が落ち着いちゃってます。登場人物も絞られているので人間関係も波乱が少ないし。周囲はもうカップリングを決めている模様ですが、当人達の自覚はこれからのようです。2022/06/09
りんりん
8
★★★★★! 今回も楽しかった。続きに期待!2022/03/30
いりあ
6
雑誌「小説Wings」で連載されていた春奈恵による「作家令嬢は舞踏会でロマンスを綴る」の第3巻。趣味で小説を書いている田舎貴族の娘アニアと書庫の姫と噂される王女リザが王宮で起こる事件に挑むお話。今回は国交がない国からのリザへの縁談話が発端の事件。アニアは特使の対応、リザは部屋から出られずと、いつも一緒の2人が別々なことが多くちょっと寂しい。そして、急に浮上するティムの初恋問題が唐突な感が否めない。全然匂わせとかなかったはず。いずれにしても、次が最終巻。どんな事件が待っているのか、そして恋は成就するのか。2024/05/12
菊地
4
秘めて諦めようとしていた想いが目覚める瞬間は美しい。2022/09/15
らっこ
3
宗教問題から交流のなかった国から特使がやってきて、婚姻の申し込み問題が勃発する巻。序盤はなかなか真意が見通せないし、絶対的なコンビのリザとアニアが離れ離れでもどかしかったです。企てられたロマンスでは過去の出来事が明かされ、そこに光当たるのかという驚きも。過保護過ぎる描写が多いから、てっきり愛情的な好意だと思ってましたよ。そこを含め安定して楽しめるので次の最終巻も楽しみです。2023/03/26