学校経営と学校図書館

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学校経営と学校図書館

  • 著者名:大串夏身/渡邊重夫
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 青弓社(2022/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784787200556

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内容説明

新しい学習指導要領や学校図書館法の改正によって、学校図書館への期待がこれまで以上に高まっている。子どもたちの言語能力や探求心を育てるために、学校図書館がもつ役割に注目が集まっているのだ。
本書(シリーズ第1巻)は、未来を創造する子どもたちの学習・成長を支えるために、学校図書館がもつ大きな意義を見つめ直し、かかえている課題を検証する。
学校図書館の基本的な理念、読書を支援する方法、情報へのリテラシーを高める場としての機能――基礎から応用までをわかりやすく解説する。現職の司書教諭、司書教諭を目指す学生や社会人、教員、教育関係者はもちろん、地域の人々にも学びの機会を提供する好適なテキスト。

目次

はじめに

第1章 「人」の力は、学校図書館の力――「学び」を支援し、「育ち」を支える
 1 図書館を構成する三要素――「資料」「施設・設備」「人」
  1-1 学校図書館の「印象、利用体験」――学生の話から
  1-2 「資料」「施設・設備」
  1-3 「供給は需要を創る」――「人」の重要性
 2 司書教諭の創設とその資格、職務
  2-1 司書教諭の創設
  2-2 「配置猶予」規定の撤廃運動
  2-3 「配置猶予」規定の原則撤廃
  2-4 司書教諭の資格取得
  2-5 講習規程(省令)
 3 司書教諭の職務
  3-1 司書教諭の職務
  3-2 学校図書館の「中核的」存在としての司書教諭
 4 学校司書の法制化、その役割・職務
  4-1 学校司書の配置
  4-2 学校司書の法制化
  4-3 「協力者会議報告」――学校司書の役割・職務
  4-4 学校図書館での「協働関係」
  4-5 「協力者会議報告」――学校司書に求められる資質能力
 5 学校図書館にかかわる「人」
  5-1 係り教諭
  5-2 学校図書館ボランティア
  5-3 図書委員会顧問
  5-4 学級担任、教科担任
  5-5 図書館主任
  5-6 学校管理者
  5-7 教育委員会

第2章 学校図書館法とは――「単独立法」に込められた意義と内容
 1 学校図書館の誕生
  1-1 戦前の学校図書館
  1-2 学校図書館に関する法規――学校教育法施行規則
  1-3 『学校図書館の手引』に見る学校図書館観
  1-4 「学校図書館基準」と全国SLAの結成
 2 学校図書館法の内容
  2-1 学校図書館法の成立まで
  2-2 学校図書館法の内容
  2-3 学校図書館法の意義と課題

第3章 学校図書館の役割を考える――学校図書館法の「目的」規定をもとに
 1 「教育課程の展開」に寄与する
  1-1 学校図書館の固有性――「教育課程の展開」への寄与
  1-2 教育課程の編成
  1-3 教育課程の「展開に寄与」する
  1-4 「教材」としての図書館資料
  1-5 「学習材」としての図書館資料
 2 「児童生徒の健全な教養を育成する」
  2-1 「児童生徒の健全な教養を育成する」の意義
  2-2 読書と教養――「教養」概念を考える
  2-3 『何をどう読ませるか』
  2-4 「読書、人類が獲得した文化」――「文化審議会答申」
  2-5 「言語活動の充実」、さらなる読書領域の拡大
  2-6 読書環境の整備と学校図書館

第4章 豊かな想像力、自己形成、そして楽しみ――子どもの読書を支援する学校図書館
 1 読書は、子どもを育てる
  1-1 読書は子どもの「栄養素」
  1-2 「ブックスタート」
  1-3 「「読書活動」とその影響に関する調査」;1――「子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究」
  1-4 「「読書活動」とその影響に関する調査」;2――「学校読書調査」
  1-5 日本の子どもの「自己肯定感」――2つの調査結果
 2 読書の意義
  2-1 「文字・活字」の重要性、そして読書への期待
  2-2 読書と言葉の循環関係
  2-3 読書と想像力
  2-4 読書と自立性
  2-5 読書と情報獲得
  2-6 楽しみとしての読書
  2-7 民主主義の母体としての読書
 3 読書環境の整備
  3-1 子どもの読書の変化
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とよぽん

9
「学校図書館学」の教科書的な本なのだろうが、著者の学校教育と学校図書館への熱い思いが伝わってくる、類書にない強烈な1冊だ。「学校図書館は学校の心臓部」、「読書が、想像力を生み出す有力な営為なら、読書はこの世の中を変える力をもっている」、「読書は人類が獲得した文化である」、「図書館は知の宇宙であり、知の館である」などなど、熱い。「ユネスコ学校図書館宣言」には、「いかなる検閲、圧力にも屈してはならない」と述べられているそうだ。だれも「知の宇宙」を侵すことは許されない。図書館バンザイ!2015/10/12

yomite

3
思っていた内容と少し違っていた。司書教諭過程のテキストなんだからそれも仕方ないかな。内容はとてもよかった。学校図書館を教育指導要領や教育課程の展開からの視点で見ることができてよかった。子どもにとってなぜ読書が重要なのか説得力ある答が見つかった。2016/12/26

caliculus

1
学校図書館司書教諭課程の科目名を冠した青弓社の学校図書館学シリーズ第1弾。言及はないものの、やはり司書教諭課程のテキストを想定して書かれていることは間違いないでしょう。ただ「です・ます」調で書かれていたり、著者の読書観・学習観にもふんだんな著作を挙げつつ充分にページを割いて解説していたりするなど、教養として通読する場合にも読みやすい内容となっています。著者の近著『学校図書館の力』、『学校図書館の対話力』などと重なる内容もありますが、それでも、これだけの本を一人で書き上げるなんてすごすぎます。2015/11/27

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