ポプラ文庫<br> 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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ポプラ文庫
活版印刷三日月堂 庭のアルバム

  • ISBN:9784591156865

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内容説明

小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い。しかし三日月堂を続けていく中で、弓子自身も考えるところがあり……。
ルビを追加し子どもでも読みやすくなった電子書籍「三日月堂」第三弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

630
シリーズ第3弾!シリーズが進むにつれて、優しさと温かさが更にパワーアップしてきましたね。『カナコの歌』には、思わず涙ぐみましたね。『庭のアルバム』も温かさがあって良かったです。いや、結局、全部がいいですね。弓子さんの仁徳が、出会い、気づきを素敵にしていくんではないかと思います。読了後、たくさんの素敵な一文(言葉)に気づきをもらい、こんなに温かさと優しさに包みこまれる作品はそうはないですね。思いっきり伏線を残して終わった今作だけに、次回作が早く読みたくなります。 2018/04/30

へくとぱすかる

555
シリーズ3冊目。活版印刷、三日月堂、弓子さん、それぞれと糸のように、どこかでつながる人生を生き、また悩む人々。活版印刷の存在や暖かさに救われていく、というより、悩み疲れた人は、活字や印刷を自己の鏡として目を見開き、勇気を出して、みずからを救うのだろう。人は自分を助ける力を引き出すものに、おのずと惹かれるもの。それは弓子さん自身も同じなのだろう。2018/08/24

三代目 びあだいまおう

431
本作がシリーズ一番響いたと、大切な読友さんが教えてくれました。世代間の愛が響きました。『言の葉』がいにしえの情景と今を結ぶ。母が、そして祖父母が、無限の祖が見、感じた様々を、時を超えて届けてくれる言葉の神秘!見知らぬ先人とさえも、結ぶ、繋がる、綿々と。弓子の活版印刷は、手にした者のルーツや記憶を呼び戻す!作家さんの感性が、私のように感性の欠片もない者の隙間を埋めてくれる。なんと奇跡的で貴い自分創りだろう。誰かが紡いだ言の葉を、我が身の生に注ぎ入れる幸福と感謝!弓子が悩む三日月堂の起承転結『転』の巻‼️🙇2020/03/22

ポップノア@背番号16

426
2番目に収録されている「カナコの歌」が非常に良かった。弓子さんのお母さんが作った短歌がどれも素晴らしいです。ほしお先生、泣かせますねー。物語がそれぞれリンクしていて、三日月堂が成長していくのが楽しみです。弓子さんの人柄も控え目でいいですね。文科系女子って感じで(笑) 次作(シリーズ最終作)ではその弓子さんにロマンスの予感? 幸せな結末を願います。2018/08/20

寂しがり屋の狼さん

367
シリーズ3冊目🌜️📚️人から人へ『三日月堂』と言うバトンが手渡されていく…今回は【繋がり】を強く感じた作品でした。そして、その繋がりは弓子さんの過去から未来へ✒️ますます三日月堂から目が離せません!次が楽しみです(*^-^*)2021/04/27

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