内容説明
小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。物静かな店主・弓子が活字を拾い、丁寧に刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い……。活字と言葉の温かみに、優しい涙が流れる感動作。
静岡書店大賞を受賞し、話題沸騰の人気シリーズ、待望の第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
686
活版印刷三日月堂の第2弾!疲れた心と体に癒やしを与えてくれるステキな話ばかりでした。『あわゆきのあと』は涙が流れてきました。『海からの手紙』では涙こそ出ませんでしたが、ラストシーンは静かに徐々にジーン と感動しました。『我らの西部劇』には自分に気づきを与えてくれたシーンもあり、もちろん『ちょうちょうの朗読会』も良かったです。要するに全部が良かったわけですが、三日月堂の店主・弓子さんから、みんなに何かをあげているのかも…。あるいは活版印刷の文字の温かみがみんなに何かをいただいているのかもしれないですね。2017/09/06
へくとぱすかる
663
本当に涙を流すかわりに、心の中にさわやかな暖かさを残していく物語。印刷が活版であることを仲立ちにして、さまざまな人々を結びつけていき、関わる人々の人生を変えていく。自分自身にも思い当たることが、あったり、なかったり……小説のように現実がうまく動いていくとは限らないだろうが、インキが魔法のように紙面に物語を現す瞬間の感激を、忘れないでいたいと思う。2018/08/21
ポップノア♪@介護奮闘中。
456
最後の「我らの西部劇」がすごく良かったです。父親と息子の関係は、母親とのそれに比べて会話も少なく、向き合うのが照れ臭くなりがちです。でも時間は限られています。後悔しないよう、想いをちゃんと通わせたいと切に感じました。プロ野球の話でもしようかな?2018/08/18
三代目 びあだいまおう
383
初めての読書体験をもたらしてくれました!永遠に読み続けたい、読後の余韻でなくページの余韻がずっと続き、一冊ずっと涙が滲みっぱなしでした。誰しもが持つ悩みや後悔、自己嫌悪に読み手は共感し、のめり込む。短編1つひとつがとても素敵な話で、一作目よりむしろ滲んだ涙の量は上かも。大好き!大好きの最上級!活版印刷という少し昔の印刷手法とその若き店主の優しさが、登場人物と読者に温かく寄り添ってくれてます。大切な誰かの悩みにそっと寄り添ってあげられる、そんな存在で私もありたい。そんな読書体験をありがとうございます‼️🙇2020/01/21
しんたろー
339
シリーズ2作目にして更に熟成してきた感のある素敵な物語が4つ。今回は「生きること」をテーマにしているので、「死」も描かれていて辛い部分もあったが、生きてゆく元気を貰える読後感。特に『あわゆきのあと』の健気な少年には胸が一杯になったし、『我らの西部劇』は父を亡くし年頃の息子を持つ、主人公と同じ年頃の我が身には、どストライクで目頭が熱くなった。森沢明夫さんと村山早紀さんに癒しや 優しさを教えて貰っていたが、ほしおさんも大切な3人目に なった。是非ともシリーズを続けて、毎年発刊して欲しいと心から願う。2017/09/07
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