創文社オンデマンド叢書<br> 宮田光雄思想史論集1:平和思想史研究

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創文社オンデマンド叢書
宮田光雄思想史論集1:平和思想史研究

  • 著者名:宮田光雄【著】
  • 価格 ¥8,855(本体¥8,050)
  • 講談社(2022/02発売)
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内容説明

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【内容紹介・目次・著者略歴】
本書は古代より現代まで、キリスト教を軸とする平和思想の流れをたどり、近代の代表的思想家の《平和と戦争の論理の交錯》を通じて、永続的平和の前提条件を明らかにした平和の思想史。《秩序と安寧》という従来の平和概念を超えて、《不公正な社会構造の解体》にこそ真の平和の確立があるとする今日的視点がみごとに展開される。旧著『平和の思想史的研究』から二論考を差し替え、あらたに五論考を増補した決定版。


【目次より】
I
1 神の平和と地の平和 《平和》の原型
2 キリスト教平和運動の思想
付論 社会主義社会の宗教と平和 平和と暴力との見方について
II
3 近代思想史の平和構想
付論 グローバリゼーションの只中で 《文明の衝突》から《世界エートス》へ
4 カントの平和論と現代
5 クラウゼヴィッツの戦争論と現代
6 政治における敵味方の論理
7 平和倫理としての生への畏敬 アルバート・シュヴァイツァーの平和思想
III
8 核の迷信からの脱却
9 非武装国民抵抗の構想
10 国を守るとは何か
あとがき 解説と解題に代えて
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宮田 光雄
宮田 光雄 (みやた みつお)
1928年生まれ。政治学者・思想史家。東北大学法学部名誉教授。専門は、政治学、ヨーロッパ政治思想史。東京大学法学部政治学科卒。
二つの著作集がある。
『宮田光雄集 「聖書の信仰」』(全7巻 岩波書店)
「信仰案内」「聖書に聞く 説教選」「聖書を読む 解釈と展開」「国家と宗教」「平和の福音」 「解放の福音」「信仰と芸術」
『宮田光雄思想史論集』(全7巻+別巻 創文社)
「平和思想史研究」「キリスト教思想史研究」「日本キリスト教思想史研究」「カール・バルトとその時代」「近代ドイツ政治思想史研究」「現代ドイツ政治思想史研究」 7巻「同時代史論」「ヨーロッパ思想史の旅」。
訳書に、E・カッシーラー『國家の神話』A・ケーベルレ『キリスト教的人間像』K・フォルレンダー『マキァヴェリからレーニンまで 近代の国家=社会理論』(監訳)エーバハルト・ベートゲ, レナーテ・ベートゲ『ディートリヒ・ボンヘッファー』アードルフ・ケーベルレ『信仰の豊かさを生きる』ディーター・ゼンクハース『諸文明の内なる衝突』などがある。

目次

I
1 神の平和と地の平和 《平和》の原型
一 古代オリエントの平和思想
二 古代ユダヤ教の平和思想
三 原始キリスト教の平和思想
四 神の平和と地の平和
2 キリスト教平和運動の思想
一 まえおき 問題の限定
二 キリスト教平和運動の伝統
三 現代のキリスト教平和運動
四 エキュメニズムの平和運動
五 終末論と平和運動
付論 社会主義社会の宗教と平和 平和と暴力との見方について
II
3 近代思想史の平和構想
一 国際権力秩序のモデル 世界国家と勢力均衡
二 国際経済秩序のモデル 自由貿易と自給自足
三 政治=社会体制のモデル デモクラシーと社会主義
四 人間の心理=行動モデル 攻撃性と破壊性
むすび 《民衆の平和》のための教訓
付論 グローバリゼーションの只中で 《文明の衝突》から《世界エートス》へ
4 カントの平和論と現代
一 永遠平和とカント哲学
二 永遠平和のカント的条件
三 永遠平和の歴史哲学
四 永遠平和の理論と実践
五 カントと現代世界の平和
5 クラウゼヴィッツの戦争論と現代
一 クラウゼヴィッツとその時代
二 『戦争論』の基本的視座 理念型としての《絶対戦争》
三 『戦争論』の中心思想 戦争と政治との構造的連関
四 クラウゼヴィッツとファシズム 《全体戦争》論の問題
五 クラウゼヴィッツと現代 革命戦争と核戦争の問題
6 政治における敵味方の論理
一 《敵 味方》という考え方
二 カール・シュミットの《友 敵》理論
三 エルンスト・ユンガーとヒトラー
四 《敵 味方》的思考の政治機能
五 《敵 味方》的思考を超えて
7 平和倫理としての生への畏敬 アルバート・シュヴァイツァーの平和思想
一 現代への問いとしてのシュヴァイツァー
二 《生への畏敬》の倫理
三 平和か核戦争か
四 現代の平和とシュヴァイツァーの遺産
五 南北問題とランバレネの証し
III
8 核の迷信からの脱却
一 核の迷信の戦略思想
二 核の迷信の認識構造
三 《軍備管理》の方法
四 非核武装への展望
9 非武装国民抵抗の構想
一 非武装の防衛構想
二 国を守るとは何か
三 非暴力抵抗の形態
四 非武装と平和外交
五 国民抵抗と民主主義
10 国を守るとは何か
一 偏見の壁を破って
二 国を守るとは何か
三 核の威嚇に抗して
四 武器によらない市民抵抗=《戦略》モデル
五 武器によらない市民抵抗=《戦術》モデル
六 市民抵抗のための国づくり
あとがき 解説と解題に代えて