創文社オンデマンド叢書<br> 宮田光雄思想史論集6:現代ドイツ政治思想史研究

個数:1
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

創文社オンデマンド叢書
宮田光雄思想史論集6:現代ドイツ政治思想史研究

  • 著者名:宮田光雄【著】
  • 価格 ¥8,855(本体¥8,050)
  • 講談社(2022/02発売)
  • 5/5はこどもの日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 2,400pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

【内容紹介・目次・著者略歴】
《ヴァイマル共和国》・《ナチ・ドイツ》・《東西に分割された戦後ドイツ》・《統一ドイツ》、激動の二〇世紀、ドイツの歩んだ茨の道を、それぞれの時代の代表的な哲学者、文学者、歴史家、政治家などの思想を通して描ききった政治思想史研究。「過去と向きあうこと」に活路を見出したドイツの教訓に、現代に生きる我々は何を学ぶべきか。問われる意味は大きい。

【目次より】
略記表
I
1 ヴァイマル共和国の政治思想 危機の精神状況
一 ヴァイマル共和国の政治的状況
二 理性的共和主義者から急進的民主主義者まで
三 《保守的革命》と危機の政治思想
II
2 独裁者の思想 ヒトラーの歴史像と政治意識
一 人種論的史観 ナチ的思考の原点 二 時代の診断と歴史の教訓 三 未来構想 《アポカリプス》の実現
付論 ファシズムのニイチェ像
3 ナチ国家論と代表の問題
一 《議会制の危機》 二 《全体国家》から《具体的秩序》ヘ 三 指導者国家における代表の問題
付論 カール・シュミットの再審
4 反ナチ亡命と抵抗文学 トーマス・マンの場合
一 反ナチ亡命と亡命体験 二 トーマス・マンと《第三帝国》 三 文学と政治
III 
5 コンフォーミズム下の知識人
一 《福祉国家》の体制化 二 コンフォーミズムの手法 三 知識人の孤立と苦悩 四 《新左翼》運動の成立 五 《新左翼》運動の課題と展望
付論 政治的実存の思考 ヤスパース『連邦共和国はどこへ行くのか』を読む
6 反体制知識人の思想構造 東ドイツ=ローベルト・ハーヴェマンの場合
一 反体制知識人の歴史的位置 二 ハーヴェマンにおける弁証法的唯物論 三 ハーヴェマンにおける自由のユートピア 四 公開性と合法性
7 反体制知識人の思想構造 西ドイツ=ヘルムート・ゴルヴィッツァーの場合
一 《赤い神学者》 二 社会主義体制の批判 三 資本主義体制の批判 四 生の意味への問いと終末論 五 《宗教批判》から《制度を踏破する長征》へ
8 《荒野の四十年》以後 リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカーの政治思想
一 大統領演説の権威と波紋 二 ナチズムと歴史家論争 三 ネイションと憲法パトリオティズム 四 政治における和解と赦し
あとがき 解説と解題に代えて
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

宮田 光雄
宮田 光雄 (みやた みつお)
1928年生まれ。政治学者・思想史家。東北大学法学部名誉教授。専門は、政治学、ヨーロッパ政治思想史。東京大学法学部政治学科卒。
二つの著作集がある。
『宮田光雄集 「聖書の信仰」』(全7巻 岩波書店)
「信仰案内」「聖書に聞く 説教選」「聖書を読む 解釈と展開」「国家と宗教」「平和の福音」 「解放の福音」「信仰と芸術」
『宮田光雄思想史論集』(全7巻+別巻 創文社)
「平和思想史研究」「キリスト教思想史研究」「日本キリスト教思想史研究」「カール・バルトとその時代」「近代ドイツ政治思想史研究」「現代ドイツ政治思想史研究」 7巻「同時代史論」「ヨーロッパ思想史の旅」。
訳書に、E・カッシーラー『國家の神話』A・ケーベルレ『キリスト教的人間像』K・フォルレンダー『マキァヴェリからレーニンまで 近代の国家=社会理論』(監訳)エーバハルト・ベートゲ, レナーテ・ベートゲ『ディートリヒ・ボンヘッファー』アードルフ・ケーベルレ『信仰の豊かさを生きる』ディーター・ゼンクハース『諸文明の内なる衝突』などがある。

目次

略記表
I
1 ヴァイマル共和国の政治思想 危機の精神状況
一 ヴァイマル共和国の政治的状況
1) 共和国の成立と前提 2) 共和国の崩壊と背景
二 理性的共和主義者から急進的民主主義者まで
1) ドイツの大学教授たち 2) トーマス・マンと『ヴェルトビューネ』の人びと
三 《保守的革命》と危機の政治思想
1) 《保守的革命》の思考と言語 2) 《タート・サークル》の政治思想
II
2 独裁者の思想 ヒトラーの歴史像と政治意識
一 人種論的史観 ナチ的思考の原点
二 時代の診断と歴史の教訓
1) 《カイロス》の時 2) 歴史の教訓 古代史像と帝国観
三 未来構想 《アポカリプス》の実現
付論 ファシズムのニイチェ像
3 ナチ国家論と代表の問題
一 《議会制の危機》
二 《全体国家》から《具体的秩序》ヘ
三 指導者国家における代表の問題
付論 カール・シュミットの再審
4 反ナチ亡命と抵抗文学 トーマス・マンの場合
一 反ナチ亡命と亡命体験
1) 反ナチ亡命と亡命文学者 2) 亡命体験と亡命文学
二 トーマス・マンと《第三帝国》
1) トーマス・マンと《亡命》 2)  《戦闘的デモクラシー》の政治思想
三 文学と政治 『ヨセフとその兄弟たち』の思想像
III
5 コンフォーミズム下の知識人
一 《福祉国家》の体制化
二 コンフォーミズムの手法
三 知識人の孤立と苦悩
四 《新左翼》運動の成立
五 《新左翼》運動の課題と展望
付論 政治的実存の思考 ヤスパース『連邦共和国はどこへ行くのか』を読む
6 反体制知識人の思想構造 東ドイツ=ローベルト・ハーヴェマンの場合
一 反体制知識人の歴史的位置
二 ハーヴェマンにおける弁証法的唯物論
三 ハーヴェマンにおける自由のユートピア
四 公開性と合法性 体制内反対のストラテジー
7 反体制知識人の思想構造 西ドイツ=ヘルムート・ゴルヴィッツァーの場合
一 《赤い神学者》
二 社会主義体制の批判
三 資本主義体制の批判
四 生の意味への問いと終末論
五 《宗教批判》から《制度を踏破する長征》へ
8 《荒野の四十年》以後 リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカーの政治思想
一 大統領演説の権威と波紋
二 ナチズムと歴史家論争
三 ネイションと憲法パトリオティズム
四 政治における和解と赦し
あとがき 解説と解題に代えて