角川ホラー文庫<br> 屋根裏の散歩者 江戸川乱歩ベストセレクション(3)

個数:1
紙書籍版価格
¥565
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

角川ホラー文庫
屋根裏の散歩者 江戸川乱歩ベストセレクション(3)

  • 著者名:江戸川乱歩【著者】
  • 価格 ¥565(本体¥514)
  • KADOKAWA(2022/02発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041053300

ファイル: /

内容説明

世の中のすべてに興味を失った男の唯一の楽しみは、下宿の屋根裏から、他人の醜態をのぞき見ることだった。そんなある日、屋根裏でふと恐ろしい完全犯罪を思いつく。その結末は…!? ほかに「暗黒星」収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

138
屋根裏の散歩者にとって何となく気に入らない人間はそれこそ虫けらのような存在だったのだろう。罪悪感すらすぐに跡形もなく消えるだろう。犯罪者は犯罪者の顔をしていない。 しかしこの頃のミステリの方が探偵が断罪しないので好みです。最近のミステリはどうしても警察に絡むから正義が断罪してどうにも犯罪者寄りな気持ちになってしまって曲者。暗黒星は洋館に美男美女という如何にもな感じが好きでした。2020/12/11

りゅう☆

97
何度読んでも三郎の飽きやすい性格、浅はかな考えに呆れる『屋根裏の散歩者』/伊志田家に襲い掛かる悲劇。義母が殺され、長男一郎が何度も襲われる。明智探偵が一郎を守ることに。長女の不可解な行動を目撃するも追求できず。そんな中次女が殺され明智も負傷。入院を余儀なくされるも小林少年に託す。見知らぬ男が殺され、長女は失踪、父と一郎は行方不明。次から次へと起こる事件に身動きできない明智探偵だけど、小さいことも見逃さずに気付く彼の洞察力、推理力は素晴らしく見事にトリックを暴く。犯人は見えてたけど悲しい復讐劇の『暗黒星』。2018/10/22

ざるこ

52
表題作と「暗黒星」の2編。初の明智小五郎。明智と言えばどうしても「土曜ワイド劇場:天知茂」になってしまう。なので実は明智がもじゃもじゃ頭であることに違和感があったりする。表題作は穴があれば覗いてみたい心理を自堕落無気力な主人公が変態的に利用して殺人を犯すさまが呆れるほど可笑しくて。事件なのに殺伐とした雰囲気を感じないのは、読者に語りかけるちょっとした一文が楽しかったりするから。「考え事は僕の恋人だからね」明智言うことかわいいと思ったり。ちょっと見当違いしてハッと閃き解決へ導く。終盤の畳み掛けが気持ちいい。2019/10/08

キナコ

51
久しぶりの江戸川乱歩。屋根裏の散歩者は別紙でも読んだが、やはり何度読んでも面白い。 「暗黒星」は初読み。犯人当てはあっていたが、動機は最後まで読んでやっと分かった。人が人を憎む思いの強さが伝わってくる作品。江戸川乱歩の人の本質を表した作品は何度読んでも面白いと思う。2022/08/22

49
明智小五郎は知っていたが、登場する話は初めて読んだ。北森捜査課長が明智の推理を聞いていたシーンで犯人が誰なのかもどかしげにしていたが、私ももどかしかった。2014/05/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/541297
  • ご注意事項

最近チェックした商品