角川文庫<br> 烈風ただなか

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角川文庫
烈風ただなか

  • ISBN:9784041118948

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内容説明

江戸時代中期、十五万石を超える富裕な石久藩。鳥羽新吾は上士の息子でありながら、藩校から郷校「薫風館」に転学、自由な気風を謳歌していた。その「薫風館」で陰謀が起きる。かつての学友たちが斬殺され、その真相を知った学友だった瀬島が自害。中老である彼の父も罷職となった。真実を知るはずの新吾の父は、事件後何事もなかったかのように妾宅に住み、そして二年が過ぎようとしていた。新吾は元服を迎え、親友の栄太は江戸へ遊学し同じく同輩の弘太郎には嫁取りの話が来ている。ゆっくりと時が進んでいたある日、弘太郎の近所で太刀傷の死体を見たと証言した隠居の老人が事故死する。同時に、弘太郎の許嫁の八千代が不自然に新吾の姓「鳥羽」に対し戦く。そして、突然栄太が謎の理由で帰郷する。かつての陰謀から再び不穏な気配がわき起こる。熱い「青春時代小説」!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tomtom

15
3人の掛け合いがないのが少し寂しく思った。父の受けている使命を明かされ新吾が父親のことを少しでも理解出来たのはよかった。このまま3人の絆が続くことを願う。 2023/12/25

PAO

13
「けれど、非力は無力でないことも学んだ。非力でも集まれば、守りたいものを守れるのだと知った」…(47頁)2022/05/13

アンベラー

11
親子でありながら自分の父親の本当の姿を探ろうとする新吾 兄の死の訳が複雑に絡んでいく 元服のころを迎える若者を軸にする話があさのあつこさんはお得意なんですね 飛雲のごとくのシリーズとチョットダブってしまいますでも読みやすい時代ものとして好きです 2024/03/01

たつや

10
あさのさんの江戸物 個々人の思いのまま生きるというこだわりはわかなくはないけど 世襲制度の江戸時代の武士に、それはかなり無謀だなぁ それも、母との暮らし、住む家は変えないなんて。。。 「烈風ただなか」からのフレーズです。 「巧言令色鮮し仁」 ブログ:https://sunnext.exblog.jp/30331980/2023/06/19

もちこ

7
続編だった…どうりであさの本にしては微妙な説明が多いと思った… とはいえ、元服直後の若者の将来への不安に揺れる心や、それに絡まるように深まる謎は一気読み必死。楽しかった。2023/10/14

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