内容説明
17~18世紀のベトナムは、北部は鄭氏、中部・南部は広南阮氏が政治的実権を掌握していた武人政権の時代である。本書では従来の官撰史料による研究では未解明となっていた近世ベトナム国家機構と社会の全体像を、碑文や村落文書の活用により明らかにし、フロンティア性の強い東南アジア的社会から閉鎖的・固定的メンバーシップを持つ強固な社会集団が分布する東アジア的社会へと変容していく近世ベトナムの姿を描き出す。
目次
第1部 黎鄭政権の統治機構(17世紀黎鄭政権の国家機構―鄭王府系組織の構築
鄭王府の財政機構―18世紀の六番を中心に
黎鄭政権の官僚機構―18世紀の鄭王府と差遣
黎鄭政権における徴税と村落)
第2部 近世ベトナム社会の諸相(黎鄭政権の地方統治―17~18世紀鉢場社の事例
紅河デルタにおける亭の成立と郷村秩序―龍珠社の事例
近世ベトナムの家族形態―花板張功族の嘱書の分析から
フエ近郊におけるキン族社会の成立―清福社の事例
フエ近郊の郷村社会と親族集団の形成―清福社の事例)
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