内容説明
小説家の「僕」は、人からよく相談を受ける。ある同窓生は「13歳のときに死んだ妹が、年老い、中学の制服を着て現れた」と語った。だが僕の記憶と奇妙な食い違いがあり――。常識を覆す全9篇の連作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデキ
56
物語の中に必ず嘘が入っている という前提で語られる「怪談」 プロのホラー作家が書かれた「実話怪談」風の物語 京極さんが、今の実話怪談ブームに何か言いたいんじゃないかな?? なんて考えながら読んでしまいました2023/08/07
優希
54
現実の価値観が揺らぐような感覚を味わいました。京極さん本人と思われわる「僕」のもとに寄せられる多彩な話。それぞれに隠された「虚」が存在する。短編なので重すぎず軽すぎずで読みやすいです。2023/03/14
キナコ
46
嘘と分かっていてもぞわりとする話。全ての話の終わりが嘘か本当か。嘘と思っている方がある意味幸せという。全10話の短編。個人的には『クラス』が印象的。途中から明らかにおかしいと分かっていても、本人にとっては事実という曖昧さが魅力的。京極さん=分厚い本というイメージだが、短編も楽しめた。2023/12/25
ミーコ
32
久しぶりの京極さん、最初の話から 言い回しが面白くてクスッとしながら読んでました。短編集ですが、全て嘘?虚でしかない 不気味な感じのお話でした。信仰宗教にハマったオジサンの話「ベンチ」が強烈でした。2022/07/04
蒼
25
最初の話、レシピのラストには思わずはぁ?と声が出てしまった。まんまと騙され?ました。一話一話は読みやすいけど、段々飽きてきてしまった感も否めない。それでも京極夏彦とてもいいです。2022/09/17
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