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内容説明
フリースタイル“THE BEST MANGA 2021 このマンガを読め!”第1位
美しくも不吉なる真珠とともに、天竺を目指す親王一行、
生と死が織りなす夢幻に溢れた、遥かなる旅が今、終わる。
澁澤龍彦の遺作にして、日本文学史に屹立する傑作へ挑み、
絶賛の嵐を呼んだ完全コミカライズ、万感の最終巻。
●近藤ようこ ビームコミックス好評既刊●
『蟇の血』(原作:田中貢太郎)『死者の書』上・下巻(原作:折口信夫)『五色の舟』(原作:津原泰水)
『帰る場所』『水の蛇』『月影の御母』『美しの首』『猫の草子』『説経 小栗判官』『宝の嫁』『女神たちと』(共著:河井克夫他)
●コミックビーム 公式ツイッター●
@COMIC_BEAM
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
29
以前、澁澤龍彦『高丘親王航海記』のレビューで「『高丘親王航海記』は、死の予兆に彩られた小説などではなく、死を乗り越えたその先にある生を信じることで書かれた、澁澤龍彦の生の輝きとしての小説と呼ぶほうが、相応しいに違いない。」と書いたことがある。近藤ようこのコミカライズを読み終えて、その認識が間違っていなかったと改めて思えた。近藤の細い線で描かれる画は、しかし軽やかさも覚え、死を重く感じさせない。つまり、親王の心境とすんなり重なり合うのだ。(つづく)2021/10/30
りらこ
23
もう死のことしか考えていないみこ。真珠を飲んだのも象徴的なんだろう。姫の死生観と表裏一体。姫は命を生み出すことが死への道。結局薬子に操られている人生だったようにも。虎の話などよくわからない。仏教がよくわからない。でも終わった。旅も終わったのか。2023/07/01
psy
1
完結記念原画展にて購入。素敵サイン付き♡源がとても素敵でした。この時代の衣装が近藤さんの絵柄と凄い合ってていい感じです。親王は魂となって天竺に旅し続けるのでしょか。そして春丸は鳥となって追っていったのでしょか。ヤマトタケルの逸話を想起します。近藤さんの次作もとても楽しみです。2021/10/09
taras_saco
0
静謐な筆致で坦々としているのに、深い感情の動きがある。お話しと絵のバランスが絶妙2024/03/19
サイレン
0
読み終えて一日経って、今じわじわと沁みてきている。こういう本に出合えるのが、本読みの幸福。2023/02/20