内容説明
生物の本質は情報にある．ゲノムデータの蓄積は生命の理解をさらに深める原動力となり，統計学と生物学が融合した新たな学問の挑戦が続いている．本書の前半では，変異や多型性，相同性の解析から，生物の進化に迫る．後半では，生物配列を確率系列として扱い，遺伝子や立体構造など，隠れた構造を探り出す技法を紹介する．※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており，タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています．また，文字だけを拡大すること，文字列のハイライト，検索，辞書の参照，引用などの機能は使用できません．
目次
編集にあたって┴第１部 ゲノム進化と変異の解析（岸野洋久）┴1 序：生命科学の雰囲気を垣間見る┴1.1 トウモロコシの起源と栽培化┴1.2 ゲノムの相同性┴2 相同性検索┴2.1 Needleman Wunschのアルゴリズム┴2.2 2段階検出法：FASTP, FASTA┴2.3 局所アラインメント検索：BLAST┴3 連鎖解析┴3.1 組換えと連鎖不平衡┴3.2 量的形質の連鎖解析┴3.3 ヒト疾患遺伝子のマッピング┴3.4 連鎖解析の方法論を取り巻くいくつかの最近の流れ┴4 ゲノム進化の統計モデル┴4.1 生物適応・多様化とゲノム進化の諸相┴4.2 分子進化の統計モデル┴4.3 ゲノムの適応進化を検出する統計モデル┴5 集団内の多型性の解析┴5.1 遺伝的多様度と遺伝子の系譜┴5.2 合体時間の尤度解析┴5.3 分集団構造の解析┴関連図書┴第２部 確率モデルによる配列情報解析（浅井潔）┴1 生物配列┴1.1 塩基配列とタンパク質配列┴1.2 配列の統計的特徴┴1.3 配列のアラインメント┴1.4 マルチプルアラインメント┴1.5 置換行列┴2 隠れマルコフモデル┴2.1 確率モデル┴2.2 隠れマルコフモデル┴2.3 隠れマルコフモデルの主要アルゴリズム┴2.4 HMMの実装上の問題点┴3 隠れマルコフモデルによる配列情報解析┴3.1 ペアHMMとアラインメント┴3.2 プロファイルHMM┴3.3 隠れマルコフモデルによる遺伝子発見┴3.4 HMMの出力の拡張┴4 確率文脈自由文法とRNA┴4.1 RNAの二次構造┴4.2 変形文法と確率文法┴4.3 確率文脈自由文法┴4.4 RNAの二次構造の推定┴4.5 RNAの確率文脈自由文法┴4.6 RNA配列のプロファイルSCFG┴4.7 高次確率文法とシュード ノット┴5 確率モデル上のカーネル┴5.1 カーネル┴5.2 確率モデルの周辺化カーネル┴5.3 HMMの周辺化カウントカーネル┴5.4 確率文脈自由文法の周辺化カウントカーネル┴5.5 文法の複雑さとカーネル┴5.6 配列の比較と分類┴参考文献┴索引
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yk_tani
