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内容説明
地元の人たちが「風の館」と呼ぶ屋敷で、洵は幽霊の洵吾をはじめ、二本足で立ってしゃべる猫、意地悪なカラス、動く鎧武者など、奇妙なものたちに出会い、不思議な体験をする。
この館には二つの世界が重なっていて、彼らはもう一つの世界の住人なのだ。そして二つの世界を行き来できるのは、風と洵だけなのだという。
年末のある日、洵は町で顔のない男に出会う。さらに、行方不明だった千夏の父・千昭が10年ぶりに風間家に帰ってきて、「風の館」に不穏な空気が流れはじめる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
42
大勢の地域の人が集まって風の館の大掃除に餅つき(^^♪。昔の我が家での大掃除は夏休み中。アイスキャンディーを自転車の荷台に乗せて売りに来る。その支払いは大掃除の時に出てきた小銭とお疲れ賃で。年末には勿論大きなウスでペッタンコと。できあがりにきな粉餅にしてもらったりおろし大根で。はぁ・・なんかめっちゃ昔が懐かしい。そんな年末に洵は町で顔のない男に出会う。??しかも10年も行方不明だった千夏のお父さんが帰ってきた。でもあのカラスと同じように人の心をかき乱す。えらいこっちゃ、何が起きた?。琴音さんも心労で・・2022/06/19
チアモン
42
おっと。急展開。洵ちゃんたち頑張れ!悪に立ち向かえ!思わず応援したくなるような展開。次がラストかぁ。みんなと別れたくないなぁ。2019/02/11
ぶんこ
27
まさしく児童書! 勧善懲悪。 風の館の皆で、得体の知れない悪魔に立ち向かおうと結束し始めました。 「洵ちゃんは、冬のような女の子。」 あさのさんの言葉です。 潔く凛としている、という事でしょうか。 あさのさんは冬が好きで夏が苦手。 私も同じなので、意味はありませんが嬉しくなってしまいました。 洵ちゃんの事も益々好きになり、応援したくなりました。2015/01/20
WIXOSS
2
ついに邪悪なものが襲って来ましたね… 洵はホントにカッコいいなあ。 関係ないけど、鎧が可愛い!w2014/07/02
読書国の仮住まい
1
シリーズ三冊目。 餅つきを終えた風間家では大掃除を始める。 その規模が他とは違う。 三十人以上の人間を動員し、五人ずつの組になって持ち場を担当する。 それが終わってから果歩から買い物を頼まれるが、それは息抜きをさせるためでもあった。 向かった商店街で顔のない男と出会う。 その男に唆されたカラスが再び襲い掛かる。 正体は千夏の父千昭だった。 彼は千夏と果歩に館を出て一緒に暮らそうと持ちかける。 そんな中琴音が倒れてしまう。 千昭は魔に魅入られてしまったようだ。 何とか撃退するものの、ついに館を黒い靄が覆う。2022/05/26