内容説明
坂崎磐音の嫡子・空也の物語、ついに再始動!
武者修行の旅に出た若者は、他国者を寄せ付けぬ異国・薩摩を目指す。名を捨て、無言の行を課す若者を、国境を守る陰の集団が襲う!
長編時代小説の金字塔「居眠り磐音」に続く「空也十番勝負」シリーズ第一弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
68
寛政七年(1795)、夏。江戸は神保小路の直心影流尚武館道場、十代目道場主・坂崎磐音50才の嫡男で、薩摩に武者修行に出た坂崎空也16才の活躍の物語です。空也は、父親の故郷である九州の豊後関前から武者修行に旅立ち、薩摩へ入るために人吉藩領球磨郡百太郎溝の名主浄心寺帯刀より進められて狗瑠孫(くるそん)渓谷で三七二十一日の願掛けを行います。すると薩摩の国境を守る外城宗徒が襲い掛かってきます。戦いのさなか外城宗徒が放った毒矢で川内川上流の狗瑠孫渓谷の滝つぼに落下します。🌿続く→2022/05/24
とし
68
決定版・空也十番勝負「声なき蟬 上」1巻。いきなり外城衆徒との戦いで滝壺に落ち、そのを訃報霧子が江戸の磐音に伝えられた・・・・青春篇に続き今度は決定版楽しみです。 2021/12/19
yamatoshiuruhashi
43
磐音の息子、空也の物語が始まった。磐音シリーズと同じく「決定版」と称して双葉文庫版に加筆修正したもの。一連の作品として惰性で読んでいる部分もあり、娯楽時代小説として楽しみな部分もあり。薩摩に武者修行のため入らんとする空也、異国の者を入れぬことを使命とする外城衆徒との戦いがチャンバラの中心となる。上巻では空也がその戦いを制したものの峡谷の深い滝壺に落ちて死んだことが江戸の磐音たちにも伝えられるところまで。が、ここで主人公が死んでしまったら話が続かんと思うと、誰に救われるかも何となく予想つきそうだ。下巻へ。2021/08/08
matfalcon
36
物語の舞台である、小生の故郷・鹿児島の蘊蓄が深まった。「外国」との交流を防ぐために島津家が難解な鹿児島弁を創出したことがまことしやかに。従兄はよく秋田美人と結婚できたものよ、と思う。2022/08/01
harhy
6
磐音の息子、空也、16歳で、磐音に代わり次の世代の展開へ。温かい人たちに支えられ、武者修行を通じて成長していくのはほほえましいなと持っていたら、いきなり薩摩入りをめぐる闘いの末の死の知らせ。実際は生きているのはわかっているが、下巻でいったいどういう展開になるのか、楽しみ。 2023/02/12
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