内容説明
拳銃なし、警察手帳なし。拳ひとつで“全人類の敵”を撃て!
今野敏の「警察小説の原点」ともいえる熱き傑作シリーズが、装いも新たに登場!警視庁のマル暴刑事・佐伯涼は、情け容赦のない実力行使で裏世界の恨みを買っていた。その彼に突然の異動命令が。警察手帖と拳銃を返上した上で「環境犯罪研究所」へ出向せよというのだ。佐伯は代々伝わる武術「佐伯流活法」を生かし、暴力団による産業廃棄物不法投棄事件の渦中に単身潜入、殲滅戦を挑む……。熱き〈潜入捜査〉シリーズ第1弾!
解説/関口苑生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
179
偽装退職した元刑事が拳法を駆使しして悪を討つ。表向き環境庁の研究所であるが犯罪的環境破壊する悪を排除する秘密組織という設定。まぁ、今野さんの作品だから、設定はともかく格闘とアクションが売りなのだ。あまり深く考えずに敵が倒れていく様を楽しめばよい。主人公と親しい美女が悪人にとらわれてもてあそばれるシーン。他の今野さん作品にないような性描写が出てくるが…('O'*)。2021/10/16
yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん💗
66
熱を出しつつ咳をしつつ読んだ(笑)かなり前と言っても1991年度作品の新装版。佐伯涼はカッコイイがちょっと暴力的過ぎ~でも小説だからいいか!出て来る女性も皆魅力的😊次作も楽しみな作品をまた一つ見つけてとても嬉しい😊さすが、今野敏先生✨✨✨次は「排除」です。気になりますね~今月は150冊も無理無理。後半の息切れが~😢😢😢2024/04/27
ひさか
42
天山出版天山ノベルス1991年5月聖王獣拳伝刊。潜入捜査に改題して2008年6月実業之日本社ジョイ・ノベルス刊。2011年2月実業之日本社文庫化。2021年2月実業之日本社文庫新装版化。シリーズ1作目。原題は凄いが、最近の今野さんの警察小説につながるようなストーリーが面白い。環境犯罪研究所の所長の内村は国家のために働くと言うし、出向したマル暴刑事の佐伯も人々のためにという強い思いを持っている。容赦のない佐伯の暴力団への対応が面白い。2021/10/31
ヤジマ
34
主観点 9.0/10 元マルボウの佐伯が左遷され、流れ着いた先は「環境犯罪研究所」。そりゃ、令状もなくヤクザの事務所に突入して独断で拳銃撃ちまくってたらそうなるわな。ハードボイルド小説において「こんなのは現実にない」とか頭の悪い現実主義を述べるつもりは毛頭ないので、こういうぶっ飛んだ描写は大歓迎。もはや爽快でしかない。今野さんの初期の作品ということで、良くも悪くも若さが垣間見える。著者あとがきにあるように多少未完成な部分があるのかもしれないが、勢いというか推進力が滾っている。今野さんのキャラ造形は至高。2025/02/03
ゆずぽん
33
警視庁マル暴、佐伯に警察手帳と拳銃を返上したうえで異動せよとの命令が、移動先の「環境犯罪研究所」とは・・・?悪い奴らがバッタバッタと倒される、「佐伯流活法」強いよぉ。1991年の作品の新装版とあとがきにあったけれど、古さは感じられず、逆にこれでもか!みたいなところが凄く面白かった。シリーズのようなので、続けて楽しみます!!2021/06/14