内容説明
「密猟者らしき人間が、うろついている」竜が集まる辺境伯領の領主ヒューバードの妻となった侍女メリッサ。秋の収穫祭のころ、王太子が国内視察の最後に辺境伯領を訪れると聞いた彼女は、彼等を迎える準備に奔走することに。その努力のかいあって、万全の状態で臨んだのだけれど、竜のねぐらに不審者が現れたと知らされて――。竜達を狙う人達がいなくなるまで、竜達とヒューバード様が休める場所を守ってみせます! 堅物騎士と竜好き侍女のラブファンタジー第9弾! ※電子版はショートストーリー『思い出の中の二人』付。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陸抗
22
ずっと追っていた密猟者のしっぽを、やっと掴めたものの、そこから浮き彫りになったのは、辺境に竜騎士が一人しかいない事実。青が気がついたのはいつだったんだろう。王太子がタイミング良く来ていたお陰で密猟者も捕まえれたし、竜のねぐらも綺麗になりそう。ただ、大元が判明したからこその問題も浮上し、外交問題に発展しそう。子竜と騎士が、親竜に怒られてる場面は和んだ。2021/07/21
かなで
11
再読2022/09/19
dorimusi
6
いつの間にか9巻。 密猟者に緑の竜が殺される事件発生。事件を餌にヒューバートが狙われる。でもそっちはねぐらの抜け穴含めて解決。密漁団の方はちょっとした手掛かりまで。次に続くってかんじだね。 辺境に竜騎士が一人しかいない問題は最初からわかってた気がするけどわざとだよね。青に指摘されたから変わるのかな。王太子は意外と好青年。このタイミングでついに子竜が 選んじゃった。でも王太子は見れてよかったんだろうね。 2021/09/04
kinta
5
9冊目にして、ようやくタイトルに近づいたか(笑)とはいえ、事件はきな臭く、あまつさえ野生の竜が犠牲になった。痛ましい事件にメリッサが、そして青が大人への道を一気にかげあがっていく。そして竜たちは相変わらず可愛い生き物で、今回は流星君の人見知り具合だったり、子竜が音楽聞かせろ、といきなり絆を結んだり、そしてその人間と子竜が一緒に母竜に怒られたり。いやいや、事件の根深さとのコントラストがすさまじい。竜たちの安寧の眠りを邪魔されないことを祈るばかり。2021/07/30
みや
3
☆☆☆☆☆2021/08/15