内容説明
相談屋を訪れたのは「逆虎」と偽名を名乗る謎の男。信吾は彼に、巷で噂の非道な犯罪「女房喰い」の新たな手口について語った。後日、似たやり方で詐欺を企て捕まった男の年恰好は正に逆虎と一致。信吾は自身が語った内容が実際の犯罪を生んだのでは、と思い悩む(「さかとら」)。涙を誘う人情話あり、大人の艶話あり、そして妻波乃、初のひとり仕事も。毎度毎度の多彩な面白さで贈る、痛快青春時代小説!
目次
さかとら
信吾二人
幸せの順番
寝乱れ姿
女先生冷汗
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らび
30
めおと相談屋的には商売順調で相談屋として板についてきた感じです。あの鏡の男って結局何だったのか? 相談屋が本業で将棋会所は生活費の為は分かってますが、ここしばらくあちらが寂しく、もう少し話を振ってほしい物です。2021/10/10
サケ太
22
今回も良い雰囲気。ただ、悩み事を解決するだけでなく、いろんな登場人物たちを交えての会話も面白い。題名通りの艶話も含まれている。2021/05/26
ミド
9
めおと相談屋になってから艶話が増えてきた。生々しい描写は春画を見せられた気分になる。「女先生冷汗」では波乃が一人で相談を受ける話。でも鏡男が何者でイトとどういうつながりがあったのか謎のまま終わって消化不足。動物の声が聞こえる世界なのだから、怪異もありなんだよね?2021/09/16
kankan
8
このシリーズも9作目 信吾の懐の深さがより際立ってきてる気がする。 周りにいる人達の会話が面白いし、深い。2021/06/07
あいちょ。
4
図書館。 9作目。 2022/04/20