天皇のロザリオ 上

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天皇のロザリオ 上

  • 著者名:鬼塚英昭【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 成甲書房(2021/06発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784880862002

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内容説明

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「陛下が危ない!」市長は叫んだ。1949年6月8日、昭和天皇が大分県別府市、高崎山の麓にあるカトリック系小百合愛児園に行幸した時、カトリック教会と米占領軍マッカーサー総司令官、そしてカトリックの吉田茂外相らが天皇をカトリックに回心させ、一挙に日 本をキリスト教化せんとする国際大謀略が組織された。そしてそれは、ローマ法王庁による聖ザヴィエル日本上陸400年記念の大がかりな祝祭と連動していた。しかし、決定的な一瞬、天皇に同行した脇鉄一別府市長の機転でこの策謀は挫折した――と、別府出身の著者鬼塚英昭氏は推論する。本書は、この事件とその背景を、「天皇教」や「キリスト教」と対決する「原日本人の古神道」に徹する立場からどこまでも深く鋭く追跡していく。日本図書館協会選定図書

目次

著者緒言
第一章 幻の「別府事件」
私はひとつの事件に気づいた
「別府事件」へのアプローチ
天皇の劇的な「回心」はなし
第二章 忍び寄るカトリックの魔手
天皇、マッカーサーの奸計に気づく
「別府事件」はどうして闇に消えたか
天皇、キリスト教から遠ざかる
第三章 天皇教の国、日本
ヒロヒトの恋、その波紋
うごめく黒い龍
「天皇陛下、マンザイ!!」
第四章 昭和天皇は「神」でありしか
御前会議
明治天皇の一断面
「四方の海」の歴史的考察
「神」のつくり給いし財宝の行方
第五章 天皇とマッカーサーの神学的会見
天皇、マッカーサーに会見を申し出る
「キリスト教徒になりましょう」と天皇は言った
かの日、日本は精神的に敗北した
一九四五年九月二十七日の意味を問うべし
天皇の秘密工作
第六章 変貌し続ける天皇教
天皇はどうして戦犯免責をうけたか
歴史線上の野坂参三
「人間宣言」は「キリスト教宣言」への道であった
天皇、巡幸に出て平和天皇を演出する
「日本のキリスト教国化は近い」とマッカーサーは言った
第七章 象徴天皇とキリスト教
象徴天皇の意味を問う
マッカーサー、夢を語り続ける
世界史の中の天皇改宗問題
かくて、皇太子はキリスト教徒になった

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

51
1つ1つの史実、語録などの紐解きから見える解釈。米軍関係者はもちろんだが、天皇周辺の信者の影響も否定はできない。興味深いのは、マッカーサーと天皇の会談における思惑。神経戦とは言わないが、日本国存亡とも言える方向性への影響。一方、状況証拠を積み重ねる論旨故に一定の先入観を感じざるを得ない。時間との戦い故に、証言の少なさが辛いところ。結果、少々飛躍しすぎているかなぁと感じるのが、天皇の”恋”と、2・26将校やその後のテロを繋げる件。巡幸や資産の件も、フィクションとした方が、より真実味を伴う気がする。2018/02/04

cronoq

6
激動の1949年6月、九州を行幸中の昭和天皇が別府を訪れた際、カトリック系の幼稚園にて「キリスト教に帰依する天皇」を演出・写真撮影し、日本をカトリック国家に生まれ変わらせる策謀が失敗した(別府事件)。戦前まで遡って調べられた事件の背景の記述は、まるで推理小説を読むかのよう。時系列的に叙述されてはおらず、またテーマが頻繁に飛ぶので、お世辞にも読みやすいとは言えない。しかし、初めて聞く(読む)内容も多く、興味深く読み終えることができた。2014/02/01

詠月

1
世界を操る誰かは何人で、どんな喧嘩をしているのでしょう。日本がカトリック教国ってあり得ないけどあり得たのかもしれない歴史の渦。2014/07/29

くりこ

0
2017/02/11

チダ(uy1)

0
読んで、驚いた。 現実ありえないことでもない。と 感想。 詳細はアマゾンや書評でどうぞ。 2014/06/22

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