内容説明
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「陛下が危ない!」市長は叫んだ。1949年6月8日、昭和天皇が大分県別府市、高崎山の麓にあるカトリック系小百合愛児園に行幸した時、カトリック教会と米占領軍マッカーサー総司令官、そしてカトリックの吉田茂外相らが天皇をカトリックに回心させ、一挙に日 本をキリスト教化せんとする国際大謀略が組織された。そしてそれは、ローマ法王庁による聖ザヴィエル日本上陸400年記念の大がかりな祝祭と連動していた。しかし、決定的な一瞬、天皇に同行した脇鉄一別府市長の機転でこの策謀は挫折した――と、別府出身の著者鬼塚英昭氏は推論する。本書は、この事件とその背景を、「天皇教」や「キリスト教」と対決する「原日本人の古神道」に徹する立場からどこまでも深く鋭く追跡していく。日本図書館協会選定図書
目次
第八章 日本カトリック教国化への道
カトリックの正体
スペルマン枢機卿の来日
天皇、カトリックへの帰依を迫られる
スペルマン枢機卿は何を狙ったか
かくて「日本カトリック教国化」の準備完了
第九章 キリスト教伝来と日本の危機
ザヴィエルとイエズス会の秘密
キリシタン大名と硝石
世界史に見るキリスト教の恐怖
「東洋のパウロ」マッカーサー
マッカーサーと賀川豊彦
第十章 マッカーサーの野望、吉田の権謀
「マッカーサーを解任せよ!」
トルーマン、「ロイヤル文書」にサインをする
ザヴィエルの「奇蹟の右腕」
第十一章 聖ザヴィエル渡来四百年記念祭
アンジェラスの鐘、高らかに鳴り響き
「全日本をキリスト教へ」とは何を意味するのか
「別府事件」の前後を探る
第十二章 かくて皇室にキリスト教は残った
宮中聖書事件
テニスコートの恋
美智子妃、「封印された聖書」を読む
天皇・皇后、キリスト教に深く帰依し給う
三島由紀夫、恋の行く末
第十三章 かりそめの日本ならず
スペルマン枢機卿とヴェトナム戦争
ヨハネ・パウロ二世の真実に目を向けよ
キリスト教の熱風はもう一度吹き荒れるのか
芳香を放つ青春が危機を救う
終章 「カミの思想」を抱きしめて
主要参考文献一覧
感想・レビュー
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Willie the Wildcat
cronoq
チダ(uy1)
makio37
くりこ