内容説明
累計590万部突破! 「蒼穹の昴」シリーズ第5部完結巻!
シリーズ史上、もっとも哀切なラストに涙する。
ふたたび玉座へ。
ラストエンペラー・溥儀は満洲国皇帝に。
日中史の最大の転換点を描き切る奇蹟の小説!
日本軍による張作霖爆殺で、自らの足を失った吉永将は、関東軍への強い不信を募らせていた。
満洲国建国の真の目的は何なのか。
新京では人々のあらゆる思惑を呑み込み、溥儀の皇帝即位の大礼の準備が進んでいた。
その裏に隠された悲劇。その時、春児は。
1934年新京。
梁文秀、李春雲の支えを得て、溥儀はついに満洲国皇帝になる。
上海に帰還した張学良は、次々に襲い来る刺客を返り討ちにしつつ、
龍玉を抱きこの国を統べるべき救世主を探し続ける。
満洲に生きる希望を見いだそうとした正太と修の進む道は。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
115
このシリーズも4冊目で終わりになりますがまだ文庫化されていない本が1冊残っています。前の巻で、浅田さんが作ったと思っていた駆け落ちの話は実際にあったようで続きが語られています。また溥儀の独白などもあったりして昔見た「ラストエンペラー」の映画を思い出しました。私は今回の中では、永田鉄山と吉永大佐(陸軍大学校の教員)と石原莞爾の会談が一番印象に残りました。石原という人物の別の側面がみられる気がしました。2025/08/17
あきぽん
67
ラストエンペラー溥儀が満洲国皇帝になるのがラスト。溥儀夫妻の「孤独」「不幸」ついて考えてみる。それはきっと自分の行動を自分で意思決定する自由がないことだろう。インテリジェントではない自分には難しすぎた。「蒼穹の昴」はもっと読みやすかった記憶が…・2021/12/06
Die-Go
60
流転の人生を送る溥儀。その哀愁漂う中、日本軍との思惑は乱れに乱れる。玲玲の最後の行動は衝撃的だった。 ★★★★☆2023/01/22
yamatoshiuruhashi
50
全般に暗鬱とした調子。「軍閥」と言う単語が頻発するが、ある意味中国大陸の歴史そのものである。「蒼穹の昴」に比して物語としての面白さが随分減じていると思う。「蒼穹の昴」以来の続編を期待する気分が出ない。2021/07/04
かわうそまん
36
満州国が帝政に移行し、溥儀が即位の儀式に史了と春児を従えて臨むところで物語は終了。紫禁城を追われた溥儀が紆余曲折を経て新京に流れ着き、傀儡とはいえ新たな国の帝位に就く物語はなるほど確かに天使の蒙塵だった。誰もが列席を拒んだ即位の儀式で溥儀に付き従ったのが蒼穹の昴の主人公だった史了と春児だというのが非常に印象深い。また、終章でかあさんによって語られる貧しい兄弟の物語が蒼穹の昴シリーズを長く追いかけてきた身としては胸を打つものがあった。2023/01/02
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