内容説明
旅先で心に響いた言葉を綴った紀行文集。
「旅は読書と似ているところがあり、初めて読んだ時はその本に書かれてあることが明確に見えないが年を隔てて読み返すと、思わぬ発見があるものだ。人生の経験(失敗でもいいが)を積まないと見えないものは世の中にたくさんある。」(本文より)
世界そして日本国中を巡り続ける作家・伊集院静が旅先で出逢い、ふと心に響いた数々の言葉。南フランス・アルルでのゴッホ、伊勢での西行法師、仙台での井上ひさし氏、逗子なぎさホテルの支配人、恩師・野口定男先生、人生の師・長友啓典氏たちが残した「ひと言」はある時、星のように輝き、人生に示唆を与えてくれる。
「読んで旅する」珠宝の紀行文集「旅だから出逢えた言葉」シリーズ第2弾の待望の文庫化。解説はタレントで作家の加藤シゲアキ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツバメマン★こち亀読破中
17
たった一枚の絵を観るために遠い海外に出向く。絵の前に立ち、過去未来、天国地獄、さらには宇宙にまで時間、空間を飛び越えていく…そんな旅にはトンと縁がない人生でしたが、まずは絵を観に行くところから始めようかな?と思いました!2023/06/18
くるり
3
伊集院さんの言葉はすっと入ってくる。決してやわらかい文章ではないのに、やさしさが滲み出ていて安心する。旅がテーマなのに、美術館に行きたくなる。2024/04/04
だい
3
人生経験を重ねるということは、大切な人たちのと別れを重ねるということでもある。なるほど、伊集院氏の年齢ともなると別れのエピソードが多くもなるよなと思いながら読み進めていたら最後のエピソードこそがまさにそれだった。タイトルの印象に引っ張られすぎて自分の想像と内容をすり合わせるのに難儀したけれど、読み終わってみればたくさんの出会いと別れの話。自分中心に生きていると決まった道筋しか辿れないけど、他人との会話から思いもよらなかった世界に出会えることがあって、それこそが『旅』なのだなと。2021/06/19
よー
1
解説加藤シゲアキさんがきっかけ。 “冬を訪問時期にしたのはゴッホがパリから初めてこの土地に来たのが、やはり冬の2月だったからだ。”取材とは言え同じ季節、景色に引っ掻けての旅に少し憧れを抱いた。2024/01/17
kbuto
1
今の自分にピンとくるタイトルだった。中身は各界の著名人が旅でのエピソードを綴る短編集。土地のことよりも、そこで会った人の言葉や行動にフォーカスを当てた話が多いので引っかかるポイントは期待値より少なかった。それでもよいなと思ったのは『若い人に旅を勧めるのは人間形成に旅は上質な授業だから」「旅をすることは己と向き合うこと、そして自分の人生と向き合うこと」 まだまだ行ったことのない土地だらけ、行けるうちに惜しまず旅したいと思った。2023/12/25
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