内容説明
幾多の死、新たな敵。不死身の肉体を持つ戦士。未曾有の破壊力を持つ生物兵器。九鬼鴻三郎はもっとも危険な罠に飛び込んだ! 壮大なる神話、ますます熱く激しく。伝奇アクションの精華! ――罠と知りつつ九鬼鴻三郎は、生きて出られぬ秘密の研究所に潜入。そこに待ち受ける不死身の戦闘サイボーグの体は? 九鬼に接近する新たな組織の目的は? 世界の覇権を巡り、怖るべき悪鬼や呪われた魔人が暗躍する抗争は、激化する一方。不死の血を宿したヴァンパイヤー軍団を凌ぐ、超生物兵器・ドゥゴンが迫る! <全11巻>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mnagami
4
マッドサイエンティストによるゾンビコマンド、悪鬼、ヴァンパイヤーなどなど異種格闘技戦の様相。そろそろ組織の全面対決がみたい2017/05/20
プリザエース
3
もはや複数の機関から完全にマークされ、得たヒントはたいてい罠という状況に置かれた主人公が、あえて危険に身を晒していく展開の連続だ。人間vsヴァンパイヤーという図式は崩れ、主人公出生の秘密や、重要アイテムを巡って次々と強力な新兵器が投入されるエンターテイメントだが、やはり高く評価したいのは主人公の非正義な志向と立ち位置である。たとえ反社会性が過剰に叩かれる世の中でも、フィクションの人物までがそんな風潮に従う義務は無い。急ぎ5巻を手に取る。2019/04/05
龍田
3
九鬼とキキの久しぶりの交流。そして、九鬼に新たな女。吸血鬼だけでなく、クトゥルフ神話の怪物も出てきた。2015/11/24
akiu
3
日本の次はロシアかな。鬼、ゾンビ・コマンド、怪僧スペシネフ、魔獣ドゥゴンと、だんだんとっ散らかって参りました。そしてまたしても九鬼の前から消える「黄金の女」(笑)。これ上手くまとまるんだろうか。笹川吉晴の解説は、ゾンビや日本におけるクトゥルフ神話の展開に言及しつつ、更に吸血鬼を掘り下げる内容。毎度毎度クオリティ高いです(解説は)。2010/02/24
くろう
2
とうとうクトゥルフまで出てきたか・・・な第四巻。全滅したと思われたリリパットのメンバーが生き残っていた、というところから始まる異形たちとの戦い。謎の黒い化け物、生きては出られない研究所、不死身の戦士ゾンビ・コマンド、不死の血で生まれた悪鬼、生物兵器ドゥゴン。人外戦争でよりグロさが際立つ。なんだかんだで囚われの身になったり助かったり、よく生きてるな。九鬼の出生の秘密は未だ詳細は不明。またもやキキと離れ離れになってしまったし、舞台は更に北へと。一体どんなものが出現するのか。こわい。2020/02/03