内容説明
未解決事件に、元科警研のエースがふたたび挑む!
大人気! 警察×科学捜査ミステリー
知念実希人さん(作家・医師)推薦!
「闇の底深くに沈んだ過去の未解決事件に最新科学の光が降り注ぎ、驚愕の真相が照らし出される様が美しい」
東啓大学理学部に新たに開設された寄附講座『科学警察研究講座』。
科学捜査に関するテーマを扱うというその講座に配属された松山悠汰は、科捜研から派遣されてきた研究員・北上の指導のもと、同期の藤生と協力して実際の未解決事件の捜査に携わることに。
松山たちが行き詰まったとき、かつて「科警研のホームズ」とまで称された講座責任者の土屋准教授が、驚くべき洞察力と推理力を発揮する!
(目次)
『科学警察研究講座』で扱われる四つの未解決事件
第一話 悲劇を招くアヴォケイション
未解決の強盗殺人事件。空になった金庫の扉に付着した絵具は何を意味するのか。
第二話 転落のケミストリー
前夫と後夫を立て続けに転落死で失った女性。二つの事件は保険金殺人なのか。
第三話 隠匿されたデッドリー・ポイズン
密室状況の屋敷で死亡した老人の体内からは、高濃度のヒ素が検出された。
第四話 絞殺のサイコロジー
十四年前、当時三歳だった藤生の弟が公園で殺害された。犯人はまだ捕まっておらず……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
254
シリーズ第3弾。4話連作短篇。今回は大学内に『科学警察研究講座』って特別寄附講座が新設されて、そこの学生と科警研のホームズが事件の真相を追って行くのね。前作から引き続いての北上さんをハブ役に添えて。相変わらずの土屋氏なのですけど。相変わらずのやや無理筋設定ですけど。卒論とかの主担当講師にもなるので学生達との関係は、前作よりかはマシに思えましたけど。うんとね、土屋氏を警察に取り込みたい出雲氏が、この歪な構造を生み出している様にしか見えないのですけど。いい加減解放してあげて(小説にならないよね)。2024/09/18
さっこ
71
大学理学部に新たに開設された『科学警察研究講座』4年生の二人が参加することになった。前作から登場は土屋と道警の北上。大学生二人の研究を主軸としているので、土屋准教授の推理は少しで、「ホームズの閃き」は簡単で事件が片付きます。展開は無理があるけれど面白く読みました。専門的な部分は少し流し読み。2021/10/24
よっち
54
東啓大学理学部に新設された寄附講座『科学警察研究講座』。新たに配属された松山悠汰が、科捜研から派遣された研究員・北上の指導のもと、同期の藤生と協力して実際の未解決事件の捜査に携わる第三弾。未解決強盗殺人事件で金庫に付着した絵具の意味、二人の夫を転落死で失った妻の事件性、密室で死亡した老人の体内から検出された高濃度のヒ素、藤生の弟が公園で殺害された十四年前の事件。土屋先生のひらめきからの推理力は相変わらずで、今回からメンバーも環境も一新されて新鮮な気持ちで読めましたが、最後の結末はちょっと切なかったですね。2021/07/27
Nyah
53
東啓大学理学部の新設寄附講座『科学警察研究講座』。講座責任者の土屋准教授は相変わらず。四年生の松山と藤生、科捜研から派遣された北上の指導のもともやはり最終的に土屋が‥。①悲劇を招くアヴォケイション:強盗殺人事件。空金庫に付着した絵具?②転落のケミストリー:前夫と後夫が転落死。二つの事件は保険金殺人か?③隠匿されたデッドリー・ポイズン:密室で死亡した老人の体内に高濃度のヒ素。④絞殺のサイコロジー:十四年前に藤生の弟が公園で殺害された。/両利きには2種類あるのと、パリグリーンというのを知りました。土屋先生凄い2022/08/23
坂城 弥生
47
前作で終わりじゃなかったー!!新章という感じでしたが、まだ続くかな?2021/10/05