内容説明
「で、できるようにしますから!やめさせないでくださいっ!」
バイト先の後輩となったクラスメイトの一ノ瀬さんに正論をぶつけてしまい、土下座での懇願までさせてしまった渉。
激しい後悔と、今後の接し方に悩む彼だったが、2回目の夏川家訪問で愛華たちからヒントと激励をもらい、一ノ瀬さんと向き合ってみることに。そして明かされる、彼女の切実な状況とは…?
さらに、笹木さんとの海辺デート(?)を描いた大ボリューム書き下ろしエピソードも加えて、待望の第4巻が登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
46
バイト先の後輩・一ノ瀬さんを正論で責め、土下座までさせてしまったことに思い悩む渉が、愛華と圭からの助言で彼女と向き合う今回。愛華一筋だった渉が、我に返ったことで今まで見えてなかったものを捉えられるようになり、周囲の人たちに影響を与えて行くようになる、という物語の方向性が確立されたように思えます。従って愛華とのラブコメは控えめになっていますが、変わっていく渉の姿を見て、愛華も渉への思いに名前を付けられるようになれば良いですね。夏休みが明けて新学期、渉を次に待ち受けるのは一体何か。続きが大いに気になります。2021/05/03
よっち
36
バイト先の後輩となったクラスメイト一ノ瀬さんに正論をぶつけてしまい、土下座での懇願までさせてしまった渉。今後の接し方に悩む彼に2回目の夏川家訪問の機会が訪れる第四弾。愛華たちからヒントと激励をもらい、一ノ瀬さんと向き合うことを決意する渉。頑張ってだんだんとバイトに慣れてゆく一ノ瀬さんがバイトを始めた理由。無自覚にイチャイチャして圭を呆れさせる二人の距離感も微笑ましかったですが、笹木さんに加えて一ノ瀬さんも存在感を増してきていて、大きく変わるキッカケを与えてくれた渉に対する想いも気になるところではあります。2021/04/30
オセロ
15
再読。渉と愛華の絶妙なすれ違いが笑いを誘う一方で、渉が一ノ瀬さんの背中を押す展開はグッとくるものがありました。次巻も楽しみです。2021/10/01
Liuche
14
スっと読める。こういうノリ良いなぁ。2021/05/30
chirako
14
今までで一番よかった。渉以外の視点の描写が多く、外から渉はどんな風に見えてるのかよくわかるし。同級生の女の子を土下座させたという高校生には重すぎる悩みに苦悩する主人公に笑った。愛華さんと渉の繋がりについても今回書かれていて2人の繋がりの濃さはわかったけど、逆にそれってホイホイ軽く恋愛できないよねと妙な説得力。渉は「やさしい女の子」で愛華さんを整理してるけど、あれはどう考えても「重い女」(笑)。姉とか他の女子キャラもそうだけど、この物語は女の子の重い部分を可愛く面白く書いてるのが好きです。2021/05/04