内容説明
コテコテ大阪女子の中華後宮転生譚！
大阪で生まれ、難波で育ち、道頓堀で死んだ――そんな前世の記憶を持つ、凰朔国随一の商家の娘・蓮華。父親に命じられて後宮に入った蓮華は、実権を握る皇太后に対抗しようという皇帝天明に持ちかけられ、互いの利のために秘密の協力関係を結ぶ。表向き“皇帝の寵姫”となった蓮華は、居酒屋たこ焼きチェーンの店長だった前世の経験をフル活用して後宮での商売を開始！ 勝手にライバル視してくる妃たちに、たこ焼きやミックスジュースを振るまい、飴ちゃんを配り、蓮華はいつしか後宮の雰囲気を変えていく。
そんな蓮華の目標は、『強くたくましく、清くて賢い大阪マダム』だった前世のオカンのような立派な女性になること。そして凰朔国に野球を広め、後宮リーグ（通称コ・リーグ）を作ること。それと…天明にちゃんとした寵姫ができるようにすること…？
ある日、後宮に新しく王淑妃がやってくるが、蓮華はどこか奇妙な王淑妃の言動に違和感を覚える。そして、皇帝のための大宴で野球の試合を披露することになった蓮華は、意外なものを目にすることに。
コテコテ大阪女子な後宮妃に、絶対絶命の危機が!? 大阪魂×中華後宮の話題作、第二弾登場！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
63
新刊。このシリーズめっちゃ好きだわ♡蓮香のテンションに引っ張られ、難しいこと何も考えずクスクス楽しめます。まさか世界一好きな岡田君(ひらパー兄さん)の名前がこんなところで見れるとは♡と言っても2巻ずっと野球してる！笑 様々な中華後宮風作品を読んでいますがこんな破天荒な作風はなかなかないw面白がらせようと思って滑るのではなく自然に笑える…田井ノエルさんの力量が凄い！蓮香の人柄で(本人無自覚でも)色々な人たちに影響を与えていくさまが素敵。その影響は最も尊き人にも…蓮香はいつかデレるのか！？次巻も楽しみです。2021/03/26
よっち
54
ある日、後宮に新しくやってきた王淑妃の奇妙な言動に違和感を覚える蓮華。皇帝のための大宴で野球の試合を披露することになった蓮華は、意外なものを目にすることになる第二弾。あの…これ中華風ファンタジーでしたよね…？と誰かに聞いてみたくなるくらい斜め上の方向に後宮が盛り上がって、思ってもみなかったライバル登場とかいうベタな展開には笑ってしまいましたが、天明たちの目指すものの前途多難を痛感するほろ苦い結末でもありましたかね。それにしても彼女のために一生懸命頑張ってたんですけどね…残念、惜しいけどそれ違うのよ（苦笑）2021/03/05
綾@新潮部
40
また1行目からぶっ飛ばしてる（笑）そして陽珊にまで関西弁がっ。後宮でたこ焼きやお好み焼きってだけでも面白かったのに、今回は野球！しかも本格的に試合やってるし。新たなキャラと蓮華の会話はボケとツッコミが入り乱れてて笑えた。と、笑えるだけの話でもなく、切なくなる話もありで急にしんみりしてしまう。そして安定のラスト。三回戦ではどうなるのかな？と期待しちゃう。重苦しい所がありつつも、全体的には読むと元気を貰える本だと思う。元気出た！2021/03/07
くさてる
30
大阪で生まれ、難波で育ち、道頓堀で死んだ、たこ焼き屋の女性マネージャーが転生した先は、中華ファンタジー風の異世界で、後宮に入った彼女は皇帝と秘密の協力関係に。しかし前世の記憶は彼女にタコ焼きと野球チームを作らせて……というお話。こういうものはあまり読まないながらも、設定の妙に手に取った一巻よりもこの二巻がぐんと面白くなってました。ただ関西弁でしゃべらせまくってギャップを楽しむ以上の展開と人物の掘り下げがあった。まったくメインではないけれど、一歩も進まない皇帝との関係がほんとうに楽しい。皇帝頑張れ。2021/08/12
よっしー
25
相変わらず突っ込み所満載のお話でした。個人的には野球よりはサッカーだし、大阪弁と関西弁は一緒にされたくはないと思ってる地域に済んでますが…お隣さんの話として楽しく読めました。とはいえ、星霞の話は重たかったですね。親への愛情を求めた結果と思うと、やるせないです。 さて、続編では天明と蓮華の距離は縮まるのかな？早めに読みたいと思います。2022/05/29
