内容説明
「藝人春秋」では芸能界に潜入したルポライターとして怪人、奇人たちを活写した水道橋博士が、今回は週刊文春の新谷誠編集長(謎のボスM)の命を受けて「芸能界に潜入したスパイ」として偉人、怪人、奇人たちをその機密、タブーにまで触れて描きだす。
タレント弁護士から政治家へと駆け上がった橋下徹の正体、タモリとの奇妙すぎる邂逅、リリー・フランキーの彼女(ラブドール)、ビートたけしと金のロールスロイスを巡る奇譚、ますます加速する三又又三の奇人ぶり、CIAの工作員疑惑も根強いデーブ・スペクターの知られざる人生、テレビの王座に輝いていたみのもんたの冬の時代、マッハスピード豪速球のガン太の運転修業、史上最悪の国際問題にまで発展した江頭2:50の「トルコ全裸事件」のトラブル、永遠の旅人タレント照英、怪優・阿藤快との街歩き、さんまのむすめIMALUとの巡り合わせ、ビートたけしのむすことの仕事、昭和の歌姫藤圭子と平成の歌姫宇多田ヒカル、遅れてきた新人・マキタスポーツの誕生秘話、仙人のように暮らす大滝詠一を訪ねた日の記憶など、自らの目で見た、耳で聞いた「真実」を綴る濃厚なノンフィクション。
現実という「この世」と芸能界という「あの世」を自在に行き来する水道橋博士にしか書けない、可笑しくも悲しい、業の深い人々の人生模様を詰め込んだ濃厚な一冊。
※この電子書籍は2017年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
108
2021/2/21 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2022/11/15〜11/24 7年ぶりの藝人春秋。 なかなか強烈な人物たちの面白評伝。 残念なのは、博士が政治家になってしまったこと。芸人さんが政治を語ってはいけない、というわけでは勿論ないが、博士には在野でいてほしかった。2022/11/24
kokada_jnet
60
リリー・フランキーが「いいとも」出演時に、特殊な「彼女」を持参して登場したというエピソードが、最強すぎる。2022/01/10
緋莢
17
「芸能界に潜入取材するルポライター」から、「スパイ(秘密諜報部員)」の領域にまで至った著者が、M(『週刊文春』編集長の新谷学)の命を受け、任務を遂行!ジョン・バリーの「ジェームズ・ボンドのテーマ」が流れそうなプロローグ。「もしもし、そちらモリタさんでしょうか?」と言う、ある日かかってきた電話から始まるタモリの財布をめぐる話、浅草キッドの紹介で、「テレフォンショッキング」に出演した際に“彼女”を連れて来たリリー・フランキー(続く2021/07/06
マッちゃま
12
水道橋博士が語る芸能人の ある一面。第2弾ではありますが本書から読んでも大丈夫な作り。今回は橋下徹、タモリ、リリー・フランキー、三又又三、デーブ・スペクター、ものもんた、江頭2:50、マッハスピード豪速球、照英、阿藤快、さんまのむすめ、はかせのむすこ、たけしのむすこ、藤圭子のむすめ、マキタスポーツ、大瀧詠一が語られます。マキタスポーツさんのトコは笑いで声が出ちゃいました(笑)深イイ話から爆笑ネタ、意外な繋がり、まさかの視点…軽くチビチビ寝る前に読むには適してました。次巻も購入済みなんで近いうちに読みます♪2024/01/15
遊星
8
今や因縁の相手と化した橋下徹から始まり、リリー・フランキー、タモリ、デーブ・スペクター、みのもんた、昭英、阿藤快、マキタスポーツ、大滝詠一等々、今巻も対象が多彩かつ初めて知る話満載で大いに楽しめた。むすこ、むすめシリーズは博士らしさが爆発。たけしの息子さんと博士にそんな交流があったとは驚き。あと大滝詠一があそこまでマニアックな人だったとは全く知らずこちらは驚愕の域。大滝詠一が生きているときに読んでおけば良かったと後悔しきり。後書きはダースレイダーだったけど、これもダースさんらしいいい話満載で大いに満足。2022/04/24