内容説明
秀吉を支え大大名の地歩を固める、利家の夢! ――織田信長以来の普代・那古屋衆の家柄に生まれた利家と、宿命のライバルである猿・羽柴秀吉。だが利家は、中国経略に猛進撃を見せる頃から、秀吉を認めていた。本能寺の変の後、実権を握った秀吉の昵懇衆筆頭となった利家は、破格の待遇を持ってゆるぎない地位を得た。加賀82万石の身代を得、大大名への地歩を固める利家の夢とは!? <全3巻>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はちこう
6
中巻は「小田原攻め」から「文禄の役」まで。若い頃は利家の方が秀吉より上だったが、この時期には立場も逆転。秀吉は、諸事をわきまえる利家を賢い人物と評するが、そんな二人の関係性は興味深い。小田原攻めでは大砲が登場し、文禄の役では朝鮮側が震天雷という新兵器で日本兵を苦しめる。僅か数年で武器が格段に進化していることに驚く。文禄の役は戦線の拡大による兵糧不足、寒さとの戦いもあり悲惨そのもの。それにしても利家の登場場面が少ない巻だった。次巻での活躍に期待しよう。2022/05/03
東森久利斗
2
前田利家感をあらたにする、織田・豊臣時代のスピンオフ、荒々しく躍動感溢れるバサラ武士の生涯。両ヒーロー伝記では語られることのない史実やエピソード、伝承が豊富、歴史好き読者のウンチク欲求をも満たす。2020/08/15
うたまる
1
中巻は佐々との越中攻防戦から文禄の役まで。上巻と同様、主人公に全く肩入れしない書き振りを堪能した。著者の特長である”事実に拘ったチマチマした詳細”や”主人公にとってネガティブな行跡の記述”、”聞いたことないマイナーな史料の紹介”が堪らない。これが人気作家になれなかった原因ではあるが、逆に著者の全作品を読破したくなった理由でもある。司馬遼よりも吉村昭寄りの作風と言えばいいかな。残念なのは、このチマチマ記述に必須の地図が付いていないこと。越中や朝鮮の地図を睨みながら読み進めたいのに、講談社は気が利かないね。2018/09/09
ホームズ
0
1997年10月6日初読
忍者千乗りの門戸開放
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