講談社文庫<br> 「理系」という生き方 理系白書2

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講談社文庫
「理系」という生き方 理系白書2

  • ISBN:9784062759267

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内容説明

好奇心の芽を摘む文系教育の弊害。文系社会での生き方――日本では、理系と文系の選択を、高校でしなければならない。これは、受験に有利だからだ。その結果、大人の科学知識は欠如し、日本企業の技術力は低下している。給与・待遇が有利だと文系職種を選んだ理系卒業者は、文系カルチャーの企業社会のなかで、どう生きるのか。科学の意味を問う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じゅん

12
『理系白書』の続編。前作は理系の総合的な問題を扱っているのに対し、今回は高校以降における文系・理系の選択から生ずる問題について述べた内容になっている。自分自信、 高校は農業高校、大学は農学部という理系学歴。学生だった頃は、「文系科目なんていらない」と思っていたけど、就職した今だからこそわかる。理系でも文系の知識、考え方は必要。本書でも書かれているような文理融合が、これからの教育のキーワードになるのでは。2015/08/31

ty

11
「文系就職」の章は少し役に立ったが初めの章は現在の大学受験における未履修科目の実態をレポートしており自分には役に立たない情報でした2018/04/05

kitten

10
電子書籍にて。少し昔の本ではあるが、この頃から問題が解決されている気がしないな。文系、理系の溝が問題になっていて、それは、大学入試の制度や高校でのコース選択からの問題、と。高校卒業してるんだから、最低限の科学知識は身に着けておいて欲しいと、理系としては思うんだが、とてもそんなことまで手が回らないらしい。理系から金融方面に就職した人の話もあったが、楽な反面、苦労するところも。今なら、AI、IT技術が必要な企業が多いんだろうなぁ。大学受験のための勉強だけではなくて、社会人となるに必要な勉強をしてほしい。2022/01/02

ノイス

8
理系学部へ進んだ記念に。だが、全国の大学で行われている文理混合型の講義を数多く紹介してくれているので、大学決定前に読んだ方が良かったかもしれない。一方個人エピソードの多くは東大や旧帝大出身な為、参考になるのか微妙な話も多い。世界史は現在の高校の教育課程でも必須だそうだが、自分は高校ではやらなかったので、早くも文理分けの事例に遭遇しているんだなぁと痛感。他にもポスドクや科学オリンピックなど、面白いことを色々と知れて収穫のある読書だった。2015/05/03

壱萬参仟縁

7
人生80年。生涯学習の時代に、なぜ、18歳で仕訳される人生が肯定されようか。個性、多様性を反映した教育が重要なのである。文系か理系か、は政治の二大政党制の失敗のように、時代に合わないと思える。文理融合、垣根を壊し、新たな価値を創造する時代なのだと実感できる本。理系出身の人が文系職場にどう馴染めばよかったか、という話もある。理系修士了が理想的に思える。理系PDは文系OD問題のように深刻。35歳という線引きは、34歳以下しかデータのないフリーター統計のようなもので時代に合わない。ODはPDより更に苦汁の日々。2013/04/25

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