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内容説明
幻の術具を作っていた里・灯邑で、猫型の器を狙うコレクター・伴。夏目は伴に対抗すべく、的場と共に里に封印された術具を取りに向かう。だが既に箱の中は空で……?一方、基地で猫達を守る名取とニャンコ先生に、陶器の人形が襲いかかって来て!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒瀬 木綿希(ゆうき)
114
【いつかもし、客人が来たら花いっぱいでもてなそうな】 灯邑(ほむら)の里の長編も良いが、大切な人を待ち続けた東屋のお話と、人形に宿った妖と亡き友にからかわれ続けた依島さんのお話が儚い美しさと切なさを描く夏目友人帳らしさに溢れていました。 建物が妖というのは珍しい。一年に一度だけ訪れていた殿方は「いつか家族を連れて来たいがいつまでたっても私は一人」だと言っていた。それはこの東屋の妖に惚れていたから家族を作れなかったのだろうか、と余計なお世話を焼いてしまいそうだ。2021/01/19
ままこ
89
長編の「依代の眠る里」猫達はどうなるのかハラハラする展開、それぞれの思惑。読み応えありで面白かった。優しいな幻想的な「クッキーと森の入り口」、切なくも思いやりに包まれた「亡き友を訪ねて」も良かった。2021/06/10
眠る山猫屋
68
白霞焼の里での因果は尽き、ニャンコたちは里から姿を消した。彼らがいつか帰れることを祈ろう。的場の捨てられない強者の孤独を少しづつ剥がしていく夏目の言葉。やはり暖かい物語だ。そして『クッキーと森の入り口』、マヨヒガのような東屋に出会ったニャンコ先生と夏目と田沼。この巻でいちばん心地好い。最後の依島さん(記憶にない笑)の亡き友を訪ねる道中に同行する物語も優しさに満ちていて、それでいて切ない。依島さんも謎めいてはいるが善い大人だった。また再会したい。そして、的場の“姉さん”か・・・。2021/01/12
ちいこ
56
優しい気持ちで読み終わりました。2021/01/08
くりり
43
にゃんこ先生大集合が終わり、夏目・的場・名取の関係性がどうなるのかという話は置いといて、三人娘の話に...2021/03/24