新潮文庫<br> 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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新潮文庫
1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

  • 著者名:村上春樹【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 新潮社(2020/12発売)
  • 光るあじさい!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/15)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101001630

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内容説明

青豆は「さきがけ」のリーダーが最後に口にした言葉を覚えている。「君は重い試練をくぐり抜けなくてはならない。それをくぐり抜けたとき、ものごとのあるべき姿を目にするはずだ」。彼は何かを知っていた。とても大事なことを。──暗闇の中でうごめく追跡者牛河、天吾が迷いこんだ海辺の「猫の町」、青豆が宿した小さき生命……1Q84年、混沌の世界を貫く謎は、はたして解かれるのか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zero1

335
【人は受け取ったものの代価を支払わなければなりません】この巻でもフクロウや妊娠、「空気さなぎは子宮」など天吾と青豆、両方のエピソードに繋がりがある。再読だとこの構成がよく見える。長い作品なのに飽きずに読めるのは、こうした地味な部分が効果的だから。少なくとも理由のひとつではある。もうひとつが牛河の章が加わり三拍子になったことでリズムに変化が。村上がいくら人気作家だとはいえ、長編を読ませる努力を怠ってはいない。次は最終の6巻。二人は再会できるのか。喪失からの再生に期待する!2020/01/20

遥かなる想い

294
最終に向かっての静かなる展開。青豆のおなかに宿る小さな生命は少し唐突な感じだが、村上ワールドならば許容範囲か。2012/07/08

tokko

279
出会うことのない天吾と青豆、二人と「さきがけ」とに直接的に結びついている牛河。『ねじまき鳥』の牛河とは、似ても似つかないほど人間味がある。天吾と青豆のドアを叩くNHKの集金人は一体誰なのか?ねじれ、錯綜する1Q84年の空間に出口はあるのだろうか?とうとう最後の一冊になってしまった。2012/06/04

こーた

252
孤独。人物たちが接近し、交錯しそうでなかなか出逢わず、どころか各々は部屋へ引き籠って動かなくなる。天吾は猫の町で本を朗読し、探索に動き回っていた牛河は監視に腰を据え、青豆にいたっては一歩も外へ出ていない。ステイホーム。都市生活者の孤独がよく顕れている。動かないから退屈かというと全然そんなことはなくて、イメージは喚起され、収束へ向かって話はどんどん進んでいく。いや、ひょっとすると収束なんかせずに、まるで見当違いの読みをしているようにもおもえる。いずれにせよ、あと一冊。終わってしまうのがすこし寂しい。2021/09/10

扉のこちら側

245
初読。牛河の視点で語られるとは予想しなかった。「小さなもの」とNHKの集金人、どうなっていくのだろう。2012/09/24

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