新潮文庫<br> 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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新潮文庫
1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

  • 著者名:村上春樹【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2020/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101001616

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内容説明

心から一歩も外に出ないものごとなんて、この世界には存在しない──君たち二人の運命が、ただの成り行きによってここで邂逅したわけではない。君たちは入るべくしてこの世界に足を踏み入れたのだ。この1Q84年に。……雷鳴とどろく夜、青豆はさきがけのリーダーから「秘密」を明かされる。天吾と父親の宿命的な再会、そして猫の町。二人が迷いこんだ世界の謎はまだ消えない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

384
交互に語られてきた青豆と天吾の人生がついにクロス…実は二人は同じ同級生だったというのは少し安易。「さきがけ」のリーダー少し不気味だが、今後の展開が楽しみである。2012/05/20

zero1

326
【生まれ方は選べないが、死に方は選べる】村上作品らしく、天吾と青豆は大切なものを失う。ここで大切なのが【孤独感と繋がり】。「ねじまき鳥」の牛河が怪しさ全開で再登場。ふかえりの失踪が騒ぎに。父親の見舞いに行く天吾。読めば分かるが、交互に描かれる二人だが【均衡】などキーワードが両方に対応。青豆は銃を注文し緊迫の中、最後の仕事に向かう。リーダーの正体は?リトルピープルと異変が。転機となるこの巻は名セリフ多し(後述)。このウダウダした世界観は村上作品だけ。4に続く。2020/01/17

tokko

283
とうとう読み終わってしまった。少しずつチビチビと読み進めていたのに。青豆が「さきがけ」のリーダーにストレッチを施した夜と、天吾がふかえりに「猫の街」を聞かせた夜は同じ夜なのだろうか?「夜」「雷」「森の奥に住むリトル・ピープル」…。「世界の終わり…」や「海辺のカフカ」を想起させるキーワードが出てきたけれど、後半ではどうなる?2012/05/15

扉のこちら側

265
初読。物語なのか、現実なのか、何かが確かな重さを持って迫ってきている。眠るのが怖いような、不穏な気配。2012/09/16

こーた

245
途中下車。療養施設で暮らす認知症の父を訪ねる電車の中で、天吾の読む『猫の町』という小説は(ドイツの作家の作ということになっているけれど)萩原朔太郎『猫町』が元になっているのは明らかだ。それは温泉街で列車を途中下車して道に迷い、いつしか「景色の裏側」へ迷い込む話だった。BOOK1の第1章、物語の冒頭で、青豆は三軒茶屋付近の首都高速で渋滞するタクシーから降りたことで1Q84年へと迷い込む。途中下車だ。物語はいつだって途中下車からはじまる。異界は裏側であり、どちらが本当というわけでもない、のかな。さあ後編へ。2021/07/06

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