新潮文庫<br> 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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新潮文庫
1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

  • 著者名:村上春樹【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 新潮社(2020/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101001609

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内容説明

ふかえりはきっと特別な存在なんだ、と天吾はあらためて思った。ほかの少女たちと比べることなんてできない。彼女は間違いなくおれにとって、何らかの意味を持っている。それなのにどうしてもそのメッセージを読み解くことができない。……『空気さなぎ』、宗教集団さきがけ、リトル・ピープル、そして夜空に浮かぶ月。謎に満ちた「1Q84年の世界」を生きる天吾と青豆の運命は──。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

425
青豆と天吾の世界がいつかクロスだろうと思いながら読み続けた。新興宗教と文学新人賞村上春樹はうまく読者を引き込みながら、それぞれの世界へと誘ってくれる。青豆の世界..老婦人も含めてひどく崇高だが..どう発展させていくのだろうか。2012/05/03

zero1

390
DVを村上が描くとこうなる。パラレルワールドには月が二つあった。天吾と青豆が徐々に近づく。悲劇と言っていい環の死が語られる。「空気さなぎ」が新人賞に選ばれ売れるものの、ふかえりは行方不明に。番犬の死は何かの始まりか?ふかえりから天吾に送られてきたカセットテープが時代を感じさせる。天吾の恋人が見る夢の話は「遠野物語」の「迷い家」を思い出す(後述)。現在が現在であるという証を我々は持っているのだろうか?とても私には説明できない。リトル・ピープルや「さきがけ」の資金源など不明のまま。この先どうなるのか。2020/01/14

tokko

326
スラスラ読めてしまうけれど、BOOK2の文庫化に合わせて読み切る日を調節。まだまだ繋がりきらない二つの世界。今のところ共通項は、どちらの世界にも「あけぼの事件」が絡んでいること、ふかえりの描く『空気さなぎ』と青豆の住む1Q84年には「二つの月」が存在すること。ふかえりはどこに行ってしまったのか?あるいは青豆は「さきがけ」とどう関わっていくのか?早く続きが読みたい。2012/04/28

こーた

264
イメージ。たとえばぼくは平家物語を(現代語訳で、だけど)全篇読んだことがあって、ふかえりの朗読を聴いていると、ほかの章も含めた物語全体のイメージだとか、読んでいたころの豊かだった時間の記憶なんかが、ぽこぽこと浮かび上がってくる。まるでリトル・ピープルみたいに。リトル・ピープルとは何か。時間と空間が伸び縮みし、記憶とイメージが膨らんでいくほど、物語のゆく先には靄がかかり遠ざかっていくようにかんじる。あれ、ひょっとして青豆って、そういうこと?いやでもちがうか。やれやれ。早くBOOK2を読まなければならないな。2021/05/20

扉のこちら側

261
初読。二人のつながりが明らかになり、物語が動き出したところ。月末の続刊発売が楽しみ。2012/04/01

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