内容説明
時は、中世。イングランドとの百年戦争で、劣勢に陥るフランスに登場したベルトラン・デュ・ゲクラン。このブルターニュ産の貧乏貴族、口を開けば乱暴粗野なことばかり。だが幼き日より、喧嘩が滅法強いベルトラン、見事な用兵で敵を撃破する。神は、武骨なその男に軍事の大才を与えたもうた! 鉄人チャンドスは戦慄し、好敵手グライーは闘志を燃やす――。歴史小説の新たなる傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
84
「ベルトラン・デュ・ゲクラン」なる人物を知りませんでした。振舞は劉邦であり軍事は韓信であり張飛であるように感じましたが、女嫌いの40代童貞とはこれ如何に。こういう人物に限って、一途に愛する凛とした深みのあるティファーヌがいるのはお約束のようで反則のようもありますwww。一方で、栄光に近づきつつあるベルトランの姿と、その裏にある孤独や苦悩を読者に最も正確に伝えているのがティファーヌ(の存在)ではないかと思ったりもしています。2025/11/14
大阪魂
39
英仏百年戦争前期に活躍した戦いの天才・ベルトラン・デュ・ゲクランのお話!百年戦争ってジャンヌダルクくらいしか知らんかったけどこんな英雄もいてたんやねー!とにかくキャラが強烈!天然で笑いとりまくり、女性トラウマで40になるまで童貞、そんなゲクランやけど決闘と戦争なったら天才的な戦略で勝ちまくり!文学好きやった王太子シャルル、後のシャルル5世を革命で倒されそーな危機から救ってからは2人でタッグくんでイングランドにおされまくられてたフランスを立て直してく!宿敵将軍グライーを破ったとこで前編終わり!後編も楽しみ!2026/04/29
おにく
35
"百年戦争"というとジャンヌダルクの逸話が有名ですが、こちらは戦乱の初期、イングランドに対し古い騎士道精神で特攻し、ボロ負けしていたフランス軍に連勝をもたらした軍人ベルトラン・デュ・ゲクランの一代記。その異形とも云える姿態のため、不遇な少年時代を過ごした彼は、その体型を生かした戦闘スタイルと戦術で徐々に名を上げ、敗戦の責任を一身に背負っていた王太子シャルル五世と運命的な出会いをする。戦うこと以外、何をするにも頼りないデュ・ゲクランの周りには多くの人が集まり、彼の人生は上り調子。非常に痛快な戦記ものです。 2022/05/14
Fondsaule
32
★★★★☆ 中世フランスの実在の軍人ベルトラン・デュ・ゲクランがモデル。 破天荒・大胆不敵なようで、実は緻密に計算された行動で、決闘を制したり、混乱のパリからシャルルを脱出させたり、すごいやつだった。2019/09/22
しーふぉ
29
100年戦争のフランス、100人規模の傭兵の大将デュ・ゲクランの活躍の物語。作者の言葉を借りるなら「後に賢公と称賛されるシャルル5世と、後に軍神と崇められるデュ・ゲクラン大元帥の、水も洩らさぬ対話が始まろうとしていた。フランス史上最強のデュオが誕生した瞬間だった」ライバルも鉄人チャンドス、戦の名人グライーと魅力的。下巻へ2017/04/14
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