内容説明
鋳掛屋の巳之助は世話になっている御家人の妻の噂を耳にする。二枚目の男ばかりを揃え、女の弱みを握って金を巻き上げている祈兊団に籠絡されているらしい。祈兊団には巳之助とかつて手を組んだ浪人の九郎兵衛も目を付けていた。二人が真相を探ると、勘定方の役人も絡む悪行が浮かび上がり......。不遇の男たちが江戸の闇を暴く爽快な時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
145
シリーズの3。今回は巳之助が九郎兵衛らと、怪しい祈禱団を懲らしめその裏にある闇を暴くの巻。ん~ん1、2、3と読んできたが、正直ちょっとモヤモヤが晴れずにいるのは何故だろう。スカッと感に乏しいからか?義賊・神田小僧の存在感が薄く感じるからか?次はどうしよう…2021/01/05
やま
85
義賊・神田小僧3作目 2020.12発行。字の大きさは…小。盗人の巳之助は、世話になっている御家人・斉木正之助の妻・お市の動きが変なため調べてみると、大掛かりな売春組織が浮かび上がって来ます。祈祷団が、女達の相談に乗り、その女達に薬を飲ませて、その体を奪い、商家の主人たちに斡旋して金を稼いでいるのです。その祈祷団には、金稼ぎとは別に、5年前に公儀勘定方・向沢小吉が横領の罪で切腹させられた、冤罪を晴らそうとしている向沢小吉の息女・お市と奉公人・鉄平がいました。巳之助が協力して真相を突き止めます。🌸続く→2021/01/20
犀門
2
No.038★★★☆☆あれれっ、巳之助にこんな仲間がいたっけか?。やや話が分かりづらかったが、胡散臭い祈祷師集団は案の定…以下略。2021/04/08
ササ
0
だいぶ前に読んだような気がするが、読んだ本に登録していなかった!どの時代も人の弱みにつけ込んで悪さを企むものがいるのだな‥。 武家の妻たちの強さを感じた。2023/07/15