内容説明
隠密廻り方同心の涼風榊は十三歳。最年少同心としてしっかりふるまおうとする榊のことが、姉の花織は心配でならない。榊を溺愛し縁談をすべて断っている花織は、美人で天然理心流柔術の使い手。完璧な姉のように見えるが家事全般は少し苦手である。弟を守るために付きまといながら、江戸の町で起きる事件を二人で解き明かす。ゆるり楽しめる、新感覚捕り物帳!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
87
捕り物に姉が口を出してきます1作目 2020.10発行。字の大きさは…中。中編と短編の2話。 13才の同心見習い涼風榊が、美貌の姉・花織と事件を解決する物語です。 毎朝、木戸番小屋で子供が買う、きなこ棒を買うのが楽しみな、元服して前髪が無くなって異例の若さで見習同心に出世をした榊は、鍛冶屋が斬られた傷口を見て5、6才の幼子を使って探索を始めます。それを幼馴染の同心の娘・蛍が助け。頭脳明晰、料理が上手で美貌の姉・花織がしっかりサポートして行きます。🌿続く→2020/12/13
めぐ
66
時代モノではあるけれど、それほど時代モノっぽくはない。時代モノ初挑戦の方には読みやすくて良いかもしれない。つまり、かなり軽い。元服したばかりの見習い同心の榊が、姉の花織に助けられながら捕物の仕事をするという物語だ。姉と姉の幼馴染と、榊の幼馴染の3人の女性達が榊をからかう場面が多いので、肝心の捕物は締まりがない。榊には、有能な小者と岡っ引きである佐助と秀が付いていて心強いのだけれど、押しの強い女性陣ばかり目立っているのが残念。2021/07/11
たまきら
37
わあ、字が大きくて読みやすいなあ。江戸の大衆文化がとてもよく調べてありますが、それがさりげなく登場するというよりはお話とは無関係でがんがん登場するので、事件に集中するのが大変です。ていうか、読み終わって「結局どういうことなの?遠山の金さんとは結局どうなるの?」と不思議な気持ち。あと、弟を構いすぎるお姉ちゃんですが、彼女を主役に据えたほうがこのお話面白い気がする…。2023/01/13
katsubek
32
軽く読める。中盤の比較的大きな事件がメインなのだろうが、そこで終わってもよかったか。最後のエピソードが中途半端に感じた。もしくは、順序を変えるか。あぁ、でも、順序はこのままがいいのかなぁ。2022/07/10
み
26
さくさくと♪気楽に軽く。この作家さん、強い女子が好きなんですかね?2022/05/05