創元推理文庫<br> 指差す標識の事例 上

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創元推理文庫
指差す標識の事例 上

  • ISBN:9784488267063

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内容説明

1663年、クロムウェルが没してのち、王政復古によりチャールズ二世の統べるイングランド。医学を学ぶヴェネツィア人のコーラは、訪れたオックスフォードで、大学教師の毒殺事件に遭遇する。誰が被害者の酒に砒素を混入させたのか? 犯人は貧しい雑役婦で、怨恨が動機の単純な殺人事件と目されたが──。衝撃的な結末で終わる第一の手記に続き、同じ事件を別の人物が語る第二の手記が始まると、物語はまったく異なる姿になり──。『薔薇の名前』とアガサ・クリスティの名作が融合したかのごとき至高の傑作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

143
2021年このミス海外第3位。 1663年のイングランドで発生した大学教師殺人事件に纏わる四人の手記で 物語は進むが、英国独特の歴史ミステリーの雰囲気満載で 面白い。 殺人事件の容疑者サラの存在感が抜群で、 手記の語り手の嘘が 予兆される。 それにしても この時代の親子の矜持と 底にある優越感は凄まじい。真実はどこにあるのか?下巻の展開が楽しみ。2021/01/26

k5

75
薔薇の名前×クリスティという、誇大表示ではないかと思うコピーがついてますが、それだけのことはある一冊。王政復古のオックスフォードを舞台に、『藪の中』形式のミステリというだけでもう大好物です。とくに第一章、ヴェネツィアからきた医学生が人体実験をしまくる文化史的な道具立てもよかったですし、語り手のダ・コーラにもある程度の好感が持てます。第二章のプレストコットはクズ過ぎて読むのがキツいですが、政治史×魔法という組み合わせも良いです。全体像が見えない状態でもサラが魅力的に描かれていて、下巻が楽しみです。2021/11/14

Panzer Leader

69
クロムウェル亡き後、王政復古にしたイングランドのオックスフォード大学を舞台に発生した教師の毒殺事件。この顛末を4人の人物による手記で綴るミステリー。同じ事件を扱いながら語り手が違うと全く違う様相が浮かび上がってくる上、信頼のおけない語り手ゆえ何が真実か分らず語られていない事実もあって複雑怪奇な展開となる。しかし語り手二人が不快感をもたらす様な人物設定のため調子よく読み進めにくいのが難点ながら後半に期待。2021/07/22

キムチ27

62
「薔薇の名前」とクリスティのテイストを併せ持つ魅力という触れ込みに惹かれて読んだものの。このボリュームと登場人物の波に呑み込まれそうになる。無駄に多いという気がしないでもない。池先生担当のパーツ・・コーラの手記は17世紀の医学周辺事情が面白く、まるで「百科全書」を読んでいるような具合。殺されたグローブ、用いられた毒薬、そしてサラの人間性など証人が語るところが万華鏡の様相を呈するのは常套手段。次なる東江先生のパーツが乗れなかった。法学生プレスコットの饒舌にともすると脱線している感。3人目の証人を期待します~2020/12/19

オーウェン

55
非常に評価が高い歴史ミステリだが、引き合いに出されていたのが名作の「薔薇の名前」。 中身は羅生門テイストであり、実在の人物たちと架空の人物がやり取りする歴史ミステリ。 手記という形であり、語り手が章ごとに入れ替わる。 上下巻で全4章なので、4人の人物が視点を変えて毒殺された教師の謎が明かされていく。 まだ上巻なので2人しか明かされていないので総合的な評価は下巻を読んでからかな。2020/12/05

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