光人社NF文庫
続・兵隊やくざ―続・貴三郎一代 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784769821540
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

内容説明

勝新太郎主演で話題を呼んだ痛快な兵隊映画の原作―軍律や階級や組織さえも怖れず、ケタ外れの行動力をもつ大宮とインテリやくざの上等兵の名コンビが、大戦末期の中国大陸を舞台にくりひろげる奇想天外のドラマ。軍隊を脱走した二人と彼らを追う憲兵伍長との対決を軸に生々しい迫力で時代を描く感動の物語。

著者等紹介

有馬頼義[アリマヨリチカ]
大正7年2月、東京に生まれる。学習院初等科より成蹊高校に進んだが、野球に熱中して退校となる。早大第一高等学院に転じたが、小説を書いて稿料を受けとったことがもとで、放校処分をうける。徴兵延期の特典を失い、昭和15年1月、召集されて満州に渡る。18年4月、除隊。帰国して同盟通信記者となる。隣組長、防空班長をつとめながら、反戦小説を書きつづけ、終戦を迎える。昭和29年、「終身未決囚」により第31回直木賞を受ける。昭和34年、「四万人の目撃者」で探偵作家クラブ賞を受賞。「東京空襲を記録する会」理事。昭和55年4月歿
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感想・レビュー

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NKZENO

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部隊が鉄道で移動中に脱走したあとの話で、続編の方が前編より面白いと思います。凹んだ気分の時に読むと元気になる本です。

wang

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脱走した大宮貴三郎と兵長の二人が戦時下の北支で生き延びる。始め放浪していたが、妓を集めて兵隊相手にピー屋を営むことに。軍隊では厄介者だった大宮が、こういう生活では知恵を絞りうまく立ち回る生命力の強さを見せる。"私"もそれに合わせつつも、自分達が脱走兵だということを忘れず警戒しつつ暮らす。荒くれだった大宮が、弱い女に気を許して変わっていく様子や、"私"も昔なじみの女を迎えに行きつつもお互いの変化に気がつき距離を取る取り方など人間関係も正篇より幅広い。軍隊からのはみ出し者が集まり終戦間近の混乱も興味深い。2021/04/02

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