内容説明
「子どもの行動に関心のある大人すべてが今スグ読むべき一冊」養老孟司さん絶賛!
50万部超の大ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』の著者による生きづらい子どもたちを救う“具体的な対応策”
近年よく取り上げられる「発達障害」や「知的障害」の子どもに関する書籍は多数あります。
しかし、発達障害や知的障害とは診断されないものの、生きづらさを感じている子どもたちがたくさんいるのを知っていますか?
IQ69以下の知的障害には該当しない一定の支援が必要な「境界知能」や何かしらの課題があるけれどはっきりした原因や状態がわかりにくい「グレーゾーン」と位置づけられる子どもたちのことです。
本書は教育現場や家庭で見逃されがちな彼ら、彼女らへの具体的な対応策を、困っている子どもたちの支援を行う「日本COG-TR学会」を主宰する著者が漫画でわかりやすく紹介しています。
「境界知能」とは?
・昔は知的障害と定義されていたIQ70~84の人・35名のクラスに約5人いる・日本人の7人に1人・平均的な子の7~8割くらいの発達年齢
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イスタ
67
漫画でわかりやすい。でもこれ系はよく読んでるので知ってる事ばかりでした。まず思ったのは学校の先生って大変!うちの娘は就学前検査で境界知能と耳からの情報に弱い事が判明。今思えば学校に入る前に知れて良かった。先生もその事を分かっていてフォローもしてくれているので有難いです。今は週1~2回の通級指導教室に行って、凹の部分を補ってもらっています。でもそれだけでは苦手分野が遅れ気味なので、先月から元教師の方に勉強を教えに来てもらっています。少しでも楽しく学校に行ってくれたらと願ってます。2020/10/18
nana
66
グレーゾーン、意外と周りにたくさんいるんじゃないかと思う。言動の裏を読むことが大事なんだなー。2022/06/16
たかこ
54
『ケーキの切れない非行少年たち』の宮口先生の本。この本では小学2年生の学校で生活の中で、グレーゾーンの子がどんな生きづらさを抱えているかが紹介されている。漫画なのでわかりやすい。厄介な子、不真面目な子として捉えられる子は、何かのサインを出している。章のタイトルにあるように「見逃すな」が大切。大人の判断で決めつけずに、その子の背景まで見て原因を探ることが必要。不器用さの改善、基礎学力の土台作り、対人スキルの向上が必要。ソーシャルスキルを身につける、コグトレ(認知◯◯トレーニング)もこの後学びたい。2023/06/17
Baro
25
「ケーキの切れない非行少年たち」が、教育関係者に正しく理解されていない、と著者が感じてできた本とのこと。グレーゾーンの子どもたちの実際と、そんな子たちへの支援のあり方が具体的に書かれていた。漫画なので直接伝わってくる。うん、確かに「分かりやすさ」を求めて手に取ったかも。2022/08/09
みーなんきー
24
最近増えているグレーゾーンのお子さんに対処するために読んでみた。知識や視野が狭く、考え方が偏っているために、周囲との軋轢が多く、トラブルを起こしがちな子には、それなりの訓練や、目にかけてあげる事が大切。ケーキを切れない非行少年達の読後の意見でも、間違った受け取り方、解釈をしている人に教育関係者が多い、と読んだ。子供と対等な立場で、理解しようと努める心が大切、と学んだ。2022/05/30