内容説明
東西交渉史の要路となった「スパイス・ルート」を詳細に跡づけ、四大スパイス争奪に発する大航海時代のヨーロッパ人東洋進出の経緯を中心に、香料をめぐる人間の果てしない欲望の歴史を描き出す。
目次
第1部 香薬東西(序―生活と香料;オリエント、エジプト、インド、そしてアラビア;中国と日本;ポルトガル)
第2部 香辛料(スパイス)の世紀(スパイスで覇権を握り、スパイスで没落したポルトガル;ゴアのオールド・フォートとフランシスコ・ザビエー聖人;蘭英のインドネシア進出と、スパイスで始まった二つの東インド会社;十六世紀末、リンスホーテンの記述するスパイス(資料))
著者等紹介
山田憲太郎[ヤマダケンタロウ]
1907年長崎県に生まれる。1932年神戸商業大学卒業。22年間香料会社に勤める。名古屋学院大学名誉教授。1950年文学博士。1977年日本学士院賞受賞。1983年2月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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