内容説明
絶体絶命の状況下、潜入捜査員が見出した“空隙”とは? シリーズ史上最大のスケールで展開される最高傑作。解説/三橋曉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
110
書いている間に、作者達がグレーンスに情がうつってしまい、救い出してあげたかったのではと読み終えて思う。コロンビアの闇、麻薬の生産と販売については、かなりの取材をしたのだろう。きちんとした土台があるから、ありえないような展開にのめり込む。ただ、アメリカの役割についての記述はあまりに杜撰ではないかな。アメリカの9.11後のやり方を相当皮肉っている。2021/03/07
のぶ
87
下巻に入っても潜入捜査員のビート・ホフマンの活躍は留まらず、アメリカ政府やコロンビアの麻薬組織を舞台にしてとてもスケールの大きな作品に仕上がっていた。印象として、ドン・ウィンズロウの本を読んでいるような感じだった。下院議長の誘拐事件によって対麻薬最終戦争の火蓋が切られ、アメリカとPRCとの戦いの中で窮地に立たされたビート・ホフマン。孤立無援の状態が続く中でも派手な展開で、物語を引っ張って行く。スウェーデン国籍のミステリーでこれだけ本国が描かれていない本を読むのは初めてかもしれない。面白く楽しみました。2020/09/20
ずっきん
80
米国の抹殺リストに載ってしまったDEAの潜入捜査官、エル・スエコ。ハンドラーとは連絡を絶たれ、拉致された下院議長の拷問の役目が降ってくる。前半で積み上げたものが、もつれ合い雪崩れ落ちる後半は『三秒』と同じ。クライマックスの緊張感は前作に敵わないものの、クラウズやカミロに語らせる、米国の正義と少年たちの悲惨な現実が、物語を分厚くする。米国産の冒険小説の薄目で読む部分をガッツリ突いてくる。どん詰まりピートと、飄々グレーンスの二軸展開は、まるで塩っぱいものと甘いものを交互に食べてるよう。これは、止まらない。2021/04/15
巨峰
44
「三分間の空隙」どこに隙間があったのかは読解できなかったけど、スパイものの緊張感は楽しめました。2022/02/14
icchiy
35
やっと読了です。 後半面白かったのですが、なかなか読み進めることができなくて長い時間がかかりました。 ピートホフマンの物語。特殊部隊の兵士より兵士らしく感じます。トムクランシーの小説に出てくるジョンケリーのよう。麻薬戦争を題材にコロンビア、アメリカ合衆国、そしてスウェーデンと舞台が広く、作品の幅が広かった感じです。麻薬戦争というとドンウィンズロー巨匠の作品を思い浮かべますが、本作もなかなかです。オススメ。2024/03/19
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