講談社現代新書<br> 問題発見力を鍛える

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講談社現代新書
問題発見力を鍛える

  • 著者名:細谷功【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2020/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065208908

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内容説明

新型コロナ問題が象徴するような、何が起こるかわからないVUCAの時代を生きる人間に必要なのは、問題を発見する力。問題解決はもはやAIにまかせ、問題発見の思考回路を獲得しなければならない。
自分の頭で考えて、課題を見つけるにはどうするか?
「具体と抽象」「アナロジー思考」「メタ思考」などを平易に解説してきたコンサルタントによる、これからの時代の思考法の基本レッスン。

●「なぜ」をくりかえすことで次元が上がり問題発見になる
●具体的に教えてと言われたら抽象的に考えてみよう
●常識を疑え、多数派を疑え、経験はむしろ邪魔
●「常識にとらわれるな」という人が常識を覆せない
●「変える」ことに価値がある
●アイデアは「遠く」からパクってこよう
●コミュニケーション上の問題は「具体と抽象」のギャップから生まれる
●知識力+創造力で将来の問題を発見せよ
●認知の歪みがあることを常に意識せよ
●自分の頭で考えるとは「具体と抽象」を往復すること
●すべてのものを疑ってかかることを考える
●「こうなればもっとよくなるのに」と考える習慣をつける
●とにかく「なぜ?」と問い続けよう。「Why」は何度も繰り返せる
●「偏在」「ギャップ」を見つけるのが問題発見のコツ
●できるだけ「遠く」から、できるだけ「意外な領域」からパクれ
●それは具体なのか、抽象なのかという問いを常に持つ
●そもそも問題とは、ギャップであり歪みである
●「そんなの常識だ」と言う前にその理由を考える
●自分が見ている風景と他人が見ている風景のギャップを見る
●物事を一つ上の視点から、自分自身を上空から見てみよう
●見えない抽象観念に上がっていくのが「自分の頭で考える」ということ
●問題発見力は「鍛える」より「必要以上に殺さない」ほうが重要
●どんな子供も問題を見つける思考回路を(最初は)持っている
●会議中スマホを見る人、時間を守らない人を怒ってはいけない
●文句ばかり言っている人は意外に貴重
●「何か考えて提案して」と上司や顧客に言われたら上位目的を考える
●新しいビジネスの多くは「偏りの解決」がヒントとなる

など、VUCAの時代に人間力を高める考え方を指南する。

目次より
第1章  なぜ問題発見力が問われる時代になったのか
第2章   問題発見は常識を疑うことから始まる
第3章 問題発見とは新しい「変数」を考えること
第4章 「ギャップ」に問題発見のヒントあり
第5章 「具体と抽象」を駆使して自分の頭で考える

目次

第1章  なぜ問題発見力が問われる時代になったのか
1  VUCAの時代に必要な「問題発見力」を高める思考回路とは
2 「獲物」を見つける力が必要な時代に真っ先に考えるべきこと
3  なぜAI時代に問題発見の重要性が増すのか?
4  本当に解くべき問題は何なのか? 「疑う力」で、真の問題を発見する
第2章   問題発見は常識を疑うことから始まる
5  「自分がダメだという自覚のない人」が思考停止する理由
6  「スマホをいじりながら話を聞く人」に怒ってはいけない理由
7 「常識を打ち破れる人」には共通点がある
8 「非常識人」になるための5つの基本
第3章 問題発見とは新しい「変数」を考えること
9 なぜ「なぜ? は何度も繰り返すべき」なのか「WHY」の4つの特殊性
10 問題発見とは新しい「変数」を考えること
11 問題発見の仕方を体系的に理解する方法
12 「ポジティブな文句を言う」ことが問題発見のコツ
第4章 「ギャップ」に問題発見のヒントあり
13 「顧客の期待値をコントロールする」重要性に気づいていますか
14 新しいビジネスは「偏在」を発見することから生まれる
15 ますます重要になる「アナロジー思考」
16 簡単に真似されないビジネスを生む発想法
第5章 「具体と抽象」を駆使して自分の頭で考える
17 「線を引く」ことの功罪を理解する
18 「具体なのか抽象なのか」を常に意識する
19 コミュニケーション上の問題は「具体と抽象」のギャップから生まれる
20 認知の歪み=バイアスから問題を見つける
21 メタ認知でバイアスから脱する
22 問題発見力をめぐるジレンマを解消するには

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

69
課題解決力が必要と言われて久しい。確かに、そうなのだが、少し前から課題発見力⇒問題発見力のほうが、重要性が高いのではないかと思っていた。そこで、出会ったのがこの本。読んで納得。わかりやすい。とは言え、やはり実践することが基本。やりはじめ、質を高めていけばよいと思う。最近、ますます考えるようになったのは、事象ではなく、何故、その事象が現れたのか・・ということ。2021/06/23

よっち

38
もはや何が起こるかわからない今までの常識が通じない時代。これに立ち向かうためにが必要不可欠な自分の頭で考えて、問題・課題を発見する「問題発見力」を切り口に様々な思考法を解説した一冊。これまでの与えられた問題を解決する「問題解決力」から、何が問題なのか主体的に見つける「問題発見力」が求められるようになっていて、現状に疑問を持つこと、そこからさらに一歩進んで「こうなればもっとよくなるのに」という観点から考えることなど、受け身でなくポジティブに自分から関わってゆく意識はこれからもっと大事になっていきそうですね。2020/11/01

いーたん

19
先の見えないVUCAの時代になって、直面したコロナ禍。これからは与えられた課題を解決するのではなく、解決すべき問題を発見する力が必要だ。問題発見の秘訣は、ギャップに着目することだという。その差に気づくにはメタ認知が必要なのだ、と。また、課題解決とは、正しさよりも納得感に重きが置かれるため、優等生は課題解決が得意で、問題児は少数の問題発見タイプである、という指摘には思わず唸ってしまった。社会的望ましさのために研鑽を積んで社会に適応するだけでは、もはや社会に求められないとしたら、それはなんと皮肉なことか。2020/11/10

はとむぎ

18
過去(物の時代) 日本は、問題を発見する必要なんてなく、アメリカやヨーロッパで発見解決された課題の解について、どうやって量と質をあげて行くかという問題を解けば良かった。 現代(データの時代) アイデアの価値が上がり、限りなく生産コストがゼロに近づいた時代において、量と質をあげていく戦略は意味がなくなった。 現状を疑い、理想と現実のギャップを発見する力と、高度になった現代の技術の力を応用する力、それを組み合わせる力がいる。 本書は、問題発見力をどうやって高めるかということが書かれている。良い本でした。2022/05/22

まゆまゆ

18
コロナ禍によりますます先の読めない時代となった現代社会では、すでにある問題の解決を行うのではなく、解くべき問題を発見することができる能力が重要であると説く内容。いずれ問題解決はAIに任せ、人間はAIに解かせる問題を考えるようになる。問題を問題と意識するための視点を持つためには、様々なバイアスと歪みがあることを認識することから始まる。2020/11/17

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