内容説明
「インパール」シリーズ、迫力の分厚さで完結。
無謀な構想、拙劣な用兵、責任転嫁――インパールの愚行を繰り返してはならない。
本書はインパール作戦の悲惨と愚劣を記録するシリーズの完結編となる。戦車支隊の最期を描く「全滅」と「祭師団」の悲劇を描く「憤死」が一冊に。
戦記文学の名著、待望の新装版。
※この電子書籍は「全滅」「憤死」2冊の文庫を1冊にまとめた新装版の文庫を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Satoshi
13
インパール全滅と憤死を1冊にまとめてある。全滅ではインパールに投入された井瀬大隊の全滅を記している。抗命した佐藤中将、撤退した柳田師団長との対比が悲しい。絶望的な戦局で何が正解なのか。憤死は山内師団長が牟田口司令の愚劣な指示に翻弄された揚げ句、解任されて病死するまでを描いている。無理な作戦を実行出来ずに無能扱いされる姿は憤りしか感じない。2021/03/19
かに
6
インパール盆地の湿地帯に投入された戦車支隊の悲劇を描く「全滅」と祭第15師団を描く「憤死」 戦車にとって明らかに不向きな湿地帯で、現場から遠く離れた場所に司令部を置く第15軍が無茶苦茶な命令を次々に下し、現場の兵が死傷していく。 インパール作戦における被害総数は 烈師団 23139人中、戦死・死没者約11500人、 弓師団 22376人中、戦死・死没者約12500人、 祭師団 25148人中、戦死・死没者約12300人。2022/10/09
teitowoaruku
2
師団は軍司令部が第一線を知らんと言い、連隊や支隊は師団司令部がまったく現場の実状をわかっていないと言う。コミュニケーションがまったくとれておらず、現場の意見を作戦に反映させられない組織だったことが、日本軍敗北の原因と言えるだろう。2022/01/13
卍ザワ
0
これはもう、自国兵士に対しての、一種のジェノサイドだ。それの最高司令官、牟田口を始め、インパール作戦の各責任者が、戦後も生き残り、なんの責任をとることなく、一般人として生活していたことや、作戦責任の転化など見苦しいこと、甚だしい。2024/01/02
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