内容説明
探偵嫌いの僕と迷宮落としの魔女。
妹にまつわる不思議な現象、「やよいトリップ」。未来視とも思えるその力が原因で巻き込まれたとある事件をきっかけに、訪れた洋館。
洋館の表札には『探偵事務所 ラビリンス』。
そして、古めいた書架に囲まれるように彼女はいた――。
魔女のような帽子に黒い服。書架に囲まれた空間そのものが一つの芸術作品のように美しい佇まい。
「解かれない謎は神秘と呼ばれる。謎は謎のまま――シュレディンガーの密室さ」
彼女――焔螺は、世界を神秘で埋め尽くしたいのだと言った。
「私は決して『探偵』なんかじゃない。神秘を解き明かすなんて無粋な真似はしないよ」
探偵じゃないなら、いったい何なんだ。
問えばふたたび、用意していたように即答だった。
「魔女さ」
まったく、時代錯誤も甚だしいと嘆かずにはいられない。
神秘的で、ミステリアスな一人の魔女に、この日――僕は出会った。
第14回小学館ライトノベル大賞・審査員特別賞受賞。
ゲスト審査員・若木民喜氏絶賛の新感覚「迷宮落とし」謎解き(?)開幕!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
89
タイトルに興味を惹かれたのと審査員特別賞受賞作ということなので購入。読んでみるとミステリー寄りの内容だった。とはいえ「ミステリー寄り」ではあるものの「ミステリー」そのものではない。ヒロインの魔女こと焔螺は事件を「迷宮落とし」にすることを目的に行動。本気で謎を解こうとする探偵たちと焔螺のロジカルバトルが読みどころ。各登場人物のキャラ立ちがいいので、会話劇としても読ませる。あとがきによるとこの本は前編だそうで後編に期待というところ。まだ作品の底が見えてない気がするしね。前編とはいえ切りよく終わってるのも良し。2020/06/25
芳樹
46
探偵嫌いの主人公・令和と、「謎は謎のままに」とする<迷宮落とし>の魔女・焔螺の物語。これは傑作。コージーミステリだけど、謎を解明する探偵と、時には『魔法』を使って謎を『迷宮入り』させる魔女の対決が描かれます。神秘であり、ファンタジーであり、ミステリでもある本作品。選ぶ言葉も美しく、文章表現に心奪われました。最大の謎は次回持ち越しということで、今後の展開が大いに気になります。期待の新シリーズ。2020/06/28
よっち
42
守明令和の妹・弥生にまつわる不思議な現象「やよいトリップ」。未来視の力が原因で巻き込まれたとある事件をきっかけに、訪れた洋館で神秘的でミステリアスな魔女・焔螺と出会うミステリ。事件が解決すれば謎なんて解かなくていいという探偵嫌いの令和と、不可能犯罪を迷宮入りさせる魔女の焔螺が名探偵たちと対峙する、平成最多の密室事件、同時存在のアリバイ崩し、そして令和最初の迷宮入り事件。ミステリ好きの心をくすぐる展開の中、焔螺たち登場人物たちの存在感もまた際立っていて、焔螺と令和のコンビの妙をまた読んでみたいと思いました。2020/06/18
星野流人
40
謎を解き明かす探偵とは異なる、謎を謎のまま神秘としてしまう魔女の物語。ミステリー小説とは似て非なる物語で、いちおうの謎の見解は示されるものの、基本的に謎は謎のまま残されます。神秘的なファンタジーの要素とミステリーという、本来なら相容れないふたつのものが融合した作品のように思えました。作中には魔女と対立する探偵が登場するのですが、当て馬として登場する探偵というのも貴重な存在でしたね。なんとも狐につままれたような、不思議で神秘的な読後感を味わえる作品でした。なお、この物語の全貌は2巻にて明かされる模様ですよ2021/05/29
まっさん
27
☆ 小学館ライトノベル大賞審査員特別賞受賞作品。物の見事に序盤から全く合わずに中盤からは流し読み程度で終わらせてしまった今作。実は発売前からあらすじなどを参考にして購入予定ではなかったものの、やはり受賞作品という事とガガガ文庫作品という二点を信じて勢いで購入した今作は、その独特な世界観が全くといっていいほどハマらず目がかなり滑ってしまう程退屈を感じてしまった。そういった世界観に加えて物語の序盤から登場するとある少年が大の探偵嫌いという設定を持っているのだが、個人的にそういった探偵物が好きな自分からする→2020/08/22
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