内容説明
迷宮落としの魔女vs.怪奇現象。
探偵は真実を求め、魔女は神秘を求める。そして時に、人には解かれたくない謎があり、秘密にしておきたい真実がある。忘れる事などできやしない。神秘的で、ミステリアスな一人の魔女に、この日――僕は、出会った。
亡き姉・飛鳥の残した「時を超える」現象を巻き起こす魔導書『シュレディンガーの猫探し』。
その行方と手がかりを探すため、「迷宮落としの魔女」焔螺と、その助手(使い魔?)の令和は、級友・芥川の故郷である猫又村を訪れる。
しかしそこには、数多の妖怪伝承と不思議な能力を持つ巫女が待ち受けているのだった。
閉鎖的な村の風習と、謎多き伝承の数々。「出歩いてはならない」と警告される「赤き月の夜」に起こる事件とは?
「謎とは、真実を隠したいという誰かの『想い』だ。良くも悪くも、人の心が生み出したヴェールなんだ」
村の秘密のヴェールが剥がされるとき、明らかになる「約束」と「物語」。
第14回小学館ライトノベル大賞・審査員特別賞受賞作、シリーズ第3弾!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
35
亡き姉・飛鳥の残した魔導書の行方と手がかりを探すため、「迷宮落としの魔女」焔螺とその助手の令和が、級友・芥川の故郷である猫又村を訪れる第三弾。閉鎖的な風習が強く数々の謎多き伝承がある村で待ち受ける、数多の妖怪伝承と不思議な能力を持つ巫女・カグヤ。出歩いてはならないと警告される「赤き月の夜」に起こる事件。今回は焔螺の意外な一面も垣間見えたり、飛鳥の過去や芥川の背景も明らかになって、本作らしい魔女の迷宮落としへと繋がってゆく過程がまた良かったですけど、この物語としてはここで完結ですか。次回作も期待しています。2021/08/30
にぃと
12
芥川の故郷「妖怪の村」猫又村と陰陽師探偵。陰陽師探偵って…と思ったけど意外とありそう。まさしく伝奇ミステリーらしいゾクゾクとした導入部分と村人の令和たちに対するヨソ者感がそれっぽくて実に素敵。 なんとこの巻で最終巻。後書きにもあるように打ち切りとのこと。確かに表紙買いだったしちょっと自分には難しいところもあったけど読み応えあって面白かっただけに残念。素敵な作品だと思うんだけどなぁ。2021/07/22
イシカミハサミ
11
ちょっと残念めの最終巻。 打ち切りとはいえ、 1、2巻で登場した濃い面々を放り出して「隔世の村」へ。 現代に犬神村があったらこうなるかな、 という素人の妄想の枠を超えたとは思えないし、 暴力陰陽師探偵はイカツイ手あかがついた素材。 もともと本筋のタイムリープの話は 難しいオチが待っている気しかしなかった(実際ムズかった)し、 せっかくの舞台装置だし、派手にぶち上げてほしかった。 それぞれのキャラクターの物語としては、 奇麗に収まったと思います。2021/08/30
ヴィオラ
9
閉鎖的な村、非友好的な村人達、次々起こる怪異現象。3巻目は伝奇ミステリー風。今回どちらかというと「犯人vs迷宮落とし」な構図で、探偵の悔しがる顔が見たい(?)自分的には残念w あとがきによると、ほぼほぼ「打ち切り」らしいですが、それにしては綺麗にまとめてある印象。完全に想定外なラストも、読後感は悪くない(偉そうw)次作があれば手を出しても良いかもと思います。2023/01/20
真白優樹
9
飛鳥の足跡を追い芥川の故郷、猫又村を訪れる中、村に広がる妖怪伝承の謎に迫る最終巻。―――謎を隠す霧の中、目を覚ますは約束の物語。 最終巻となる今巻は、田舎の村を舞台に、只一人の為に作られた舞台と言う謎に迫っていく物語であり、不器用だけど確かに誰かを愛している、そんな温かさが込められ昇華を迎える巻である。歩き出す令和達、彼等を見守り笑う焔螺。彼等の道はまだ半ば。けれどこの世界は神秘と可能性に満ちている。ならばきっと、諦めなければその道の果て、かつて手を伸ばした星に届くはずだから。 うん、面白かった。2021/07/27
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