文春文庫<br> 人生のちょっとした煩い

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文春文庫
人生のちょっとした煩い

  • 著者名:グレイス・ペイリー【著】/村上春樹【訳】
  • 価格 ¥700(本体¥637)
  • 文藝春秋(2020/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167705725

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内容説明

村上春樹翻訳・至高の女性作家の第一作品集。アメリカ文学の伝説はここから始まった!

村上春樹と、アメリカ文学の生きた伝説、グレイス・ペイリーのコラボレーション。
「ペイリーさんの小説は、とにかくひとつ残らず自分の手で訳してみたい」と村上氏は語る。キッチン・テーブルでこつことと書き継がれた、とてつもなくタフでシャープで、しかも温かく、滋味豊かな短篇集。巻末にデビュー当時を語ったエッセイと訳者による詳細な解題付き。世紀を超えて輝く傑作10篇収録。

※この電子書籍は2005年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

480
春樹さまの『翻訳夜話』を読んで「そういや彼の翻訳作品がイッコ積んであったな」と手に取る。大好きなホッパーが表紙で、期待も高まる。結論からいえば、これは硬いかなぁ。当時の主婦作家がキッチンテーブルの上で書いた作品には好きなものが多いけれど、この作家さん目線の日常がわたしたちのそれとかけ離れている、というか。村上さんも柴田さんも訳に苦労なさったのでは。『人生への関心』はちょっといい。2024/01/20

ヴェネツィア

249
グレイス・ベイリーの最初の短篇集。訳者の村上春樹はあとがきでは全く言及していない作品なのだが、私が篇中でニューヨークに住むユダヤ人女性作家らしさが最も出ていると思うのは「いちばん大きな声」だ。この作品の視点人物は、小学校高学年のシャーリーだが、彼女は学校でのページェント(降誕劇)で、声の大きさを買われてプロンプター(?)に抜擢される。ところが、ユダヤ教徒である彼女にとって、そして彼女の家族にとっても、クリスマスは聖なる日ではなかったのだ。この文化ギャップが、彼女の作品の基調には常にあるのではないだろうか。2013/02/01

こばまり

56
嗚呼、人生とは酸いものよ。いずれの登場人物も、等しく目の下にぼっこりクマがありそうだ。それにしても何と風変わりな作風なのだろう。ナンダコレナンダコレとおろおろしながら読了。2017/05/25

ばう

48
★ ★「ああ、ちょっと昔のアメリカの短編小説を読んだ」というのが1番の印象です。作者がロシアからのユダヤ系移民の家に生まれた方だからか、人種問題とそれに付随する宗教問題が時々チラリと顔を覗かせる気がします。どの短編も等身大の、アメリカのどこにでもありそうな話だけれど全体的に何だかクリアじゃない不思議な世界を見ている様な気分になりました。文体のせいかな?後半はさらっと読んでしまいましたが好きな人はハマるかも。私は…同じ作者の作品をもう一冊読むか?と聞かれたら、直ぐには読まないというレベルでしょうか?2020/07/01

Shoko

37
かさかさに乾いた空気感。ペシミズム。身勝手な男。諦念と情熱を合わせもつ女。解説にあるように「そこに描かれたある種のリアルさに心を打たれ、またその戯画性に思わず微苦笑してしまう」12編。雰囲気を楽しんだ。2018/11/20

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