内容説明
とても侍とは思えぬ態度で、先輩や同僚、お奉行にも気安い言葉使いをする火盗同心の佐治剣之介。やくざ者が好みそうな鉛仕込みの長ドスを振りまわし、その剣筋はまさに喧嘩殺法。この剣之介、借金の取り立てにいそしむ遊び人であったが、侍の身分を父親が買うとともに、あの火盗改長官・長谷川平蔵に引き抜かれた、まさに火盗改の切り札とでも呼ぶべき男であった。そんな剣之介が出くわしたのが、なんとも怪しげな新興の宗教団体。建前は立派ながらも、いろいろな事件の背後にその影がちらつく。そしてその一件には、剣之介の無二の親友・風神一家の正次郎も深くかかわっていたのだが…。好評シリーズの第四弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
82
最強同心 剣之介「桜吹雪の決闘」4巻。火盗改め20年同心山辺左衛門、剣之介の大先輩にもかかわらず山辺のおっさんと呼びすてするも奇想天外な方法で結果を出すから面白いですね。風神一家を継いだ正次郎さんこれからも登場して欲しいですね。 2020/10/01
はつばあば
40
哀しいねぇ。この世に極楽を作る?そりゃあり得へんわ。坊主の、政治家の、似非宗教家の戯言よ。その文言に欲の皮の突っ張った者は騙され、哀しみを背負う者はすがりつくのよね。ホントの極楽は身近にあるのに・・。火盗改のお札をもらっている剣之介ですが、近頃寺社奉行や奉行所の縄張りを侵しているような事件ばかりにハマっているような・・。それだけ長谷川平蔵さんから好きにさせてもらっているのでしょう。イイ男もいずれ老いる。今の内に励みなはれ(^^♪。2022/09/18
Kentarou Takeuchi
0
頭使わず楽しめるシリーズ。期待通り。長編の悪役の、善行の為の悪行と割り切り迷いない故、カリスマを生むってキャラクターはかなり魅力があった。真相解明がよく分からんから力づくで乗り込むだけ、ってのがこの作品をちょうど良い高さに留めるね。2021/09/22